1993.04.14
アラカルトのススメ
中国料理「桂花苑」ロイヤルパークホテル
喜-2

四種前菜盛り合わせ、あわびと鶏肉入りフカヒレ、蛙とクルミの炒め、北京ダック、牛肉の黒豆ソース、メロン入りアーモンドゼリー。以上を小盆で注文して2万円ちょっと。これで苦しいくらいおなかいっぱいになり、大満足。コース料理はどうしてもオーソドックスな品揃えになってしまうし、ディナーコースは1万円からとなっており割高感もある。何度か通って味に慣れてきた店では、アラカルトで気になる料理を試してみるのもおもしろい。

予想よりも多くのお客さんで賑わっていたが、座席の配置にゆとりがあるおかげで、周囲を気にせずゆったりと食事を楽しむことができた。サービスも行き届いており、よく気が付く。料理を提供するタイミングにも十分に配慮が感じられた。料理はワゴンで素早く取り分けてくれるが、その盛り付けも美しく、よい印象だった。

初めは冷たいジャスミン茶を飲んでいたが、頃合いを見てあたたかいお茶も用意してくれ、その後は退店するまで、テーブルには常に熱いお茶がポットに用意されていた。当然のこととは言え、よくテーブルに注意を払っていないと、とたんに疎かになることだ。基本的なことにエラーのない店は安心して利用することができる。店内は隅々まで清潔。

食後はロビー脇のラウンジ「フォンテーヌ」に席を移してカプチーノを。荷物を預けたままで、気軽に店を移動して、違った雰囲気でくつろげるのも、ホテル内で食事をする利点だ。おなかいっぱいの満足感をゆったりしたソファで満喫するのは気分がいいものだ。

Y.K.