1993.08.04
10周年記念
スペイン料理「セントロガジエゴ」つくし野
楽-1

東名横浜インターから国道246号線を市ヶ尾方面に進み、つくし野の交差点を左に入ったところにあるスペイン料理の店が「セントロガジエゴ」だ。ローカルな店だが、地元では人気があり、いつも多くのお客さんで賑わっている。今年で開業10周年を迎え、それを記念してこの月は通常5,000円のベラノコースが謝恩価格2,800円で味わえるというので利用した。

コースの内容は、前菜の盛り合わせ、ガスパッチョ、牛肉の香草焼き、サラダ、パエリア、デザート、コーヒーとなっている。前菜の盛り合わせにはキッシュやマリネ、グリルした海老など、お馴染みの料理が並ぶ。ガスパッチョはトマトの爽やかな酸味は印象的で、比較的塩味のきいたしっかりした味付けだった。やはり何といってもパエリアが一番楽しみだったが、作り方は本格的だと思うが、具が小さい上に味が染み渡っておらず残念だった。出来不出来があるのかもしれない。

店内は隠れ家的なイメージで小ぢんまりとしており、満席のざわめきがあって活気に満ちていた。サービスに当たるのは、料理人志望の若い青年たちで、誠実さはあるがなにぶん不慣れで、味気ないものだった。器は大衆的な品物ばかりで、どちらかというとデパートの食堂街で使用するようなものだ。せっかくスペイン料理を提供しているのだから、もっとそのイメージにしっくりくるような器を用いたら、楽しさが増すだろう。

ワインは手頃なものが多く安心だが、サービス人たちは注ぎ足してくれない。それでもサービス料は加算される。クロスはビニール、ナプキンは紙だ。サービス料を徴収するのならば、改善の余地は多く残っていると思う。

Y.K.