1994.02.21
シングルユース
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル Superior Room
楽-1

ランドマークホールで催しがあり、長丁場だったので控え室代わりにホテルを取り、ついでに宿泊した。ダイナースクラブの割引レートで1室1名利用、スーペリアルーム18,000円だった。客室はベージュやピンクといった淡い色調でまとまられており、どちらかというと女性的な雰囲気だ。窓枠が低いのでワイドな景観が望め、ベッドに横たわりながらでも海が見える。その窓に向かってライティングデスクがセットしてある客室だったので、いい気分で書き物ができた。デスクの上に一輪の花があることも、ささやかながらありがたいことだ。

バスルームはタイル張りで、シャワーブースはない。設置するのに十分な面積があるにもかかわらず、シャワーブースがないのは残念だ。バスタブは深く大型サイズで、ベイシンの周囲にはこまごまとしたものを置くスペースが広くあって便利。ドライヤーは壁に固定されているタイプで風が弱く使いにくいが、客室係に申し出れば強力なのを貸してもらえる。

ターンダウンは全室実施しているようで、使用したタオルの交換もしてくれる。バスローブはリクエストベースだそうだ。横浜ロイヤルパークホテルニッコーと比べると、派手さのない落ち着いたインテリアだが、何度も利用していると、こちらのインテリアの方が落ち着いて感じることができる。

ロビーなどのスペースも一見したきらびやかさでは劣るかもしれないが、じっくり見てみるとインターコンチネンタルの方がスケールが大きくて高級感があるような気がする。ロビー奥にある階段の上は13層の吹き抜けになっているが、奥行きがなさすぎてアトリウムとして中途半端だ。せっかくならエントランスを入ってすぐのあたりから吹き抜けにしたら、もっと開放感が得られたと思うが・・・

開業当時は、外資系ホテルのかおりがぷんぷんしていたが、最近はすっかりヨコハマのホテルになってきてしまった。それはそれで、地域になじんでニーズに敏感になることも重要だとは思うが、ここはコミュニティ型ホテルではなく、国際デラックスホテルだ。この調子でいくと、数年後には舞浜のホテルと同じようなサービスレベルで、ただ単に家族連れかカップルかの差だけになってしまいそうだ。みなとみらいに先陣を切ってオープンした先駆者らしく、高水準で国際的なレベルを死守してもらいたい。

Y.K.