1995.04.17
リネン
シェラトングランデトーキョーベイホテル&タワーズ Tower Suite
楽-1

いつも通りタワールームのラックレート65,000円で予約しておいたところ、アップグレードされてタワースイートにアサインされた。海側72平米のスイートは、リビングルームとベッドルームの2室構成で、バスルームは一般客室のものと設備的にはあまり変わらないが、スペースだけはゆったりと取ってある。リビングには4人用ダイニングセットとソファセットが置かれ、インテリアは屏風絵が和のテイストを醸し出している他は、アメリカのホテルらしい雰囲気だ。ゲスト用の化粧室とウェットタイプのミニバーもある。

ベッドルームには大きなベッドが2台とオットマン付きのソファが1台あり、ドレッサーを兼ねたライティングデスクは壁に向かっており、引出しも十分に用意されている。クローゼットはなんと、バスルーム内に設けられており、いささか湿度が気になった。

タワーズのリネン類は非常に心地がいい。シーツや枕カバーは他のホテルのものと比べて非常に薄手だが、きめが細かいので、まるでシルクのような肌触りだ。また、タオルはとても厚手で吸水性がよく、しかも柔らかい。銀色の糸で刺繍されたシェラトンタワーズのロゴもカッコいい。STのロゴは枕カバーにもさりげなく刺繍されている。

また、チェックイン時に、ネームを入れたゲストステーショナリーを用意しておいてくれるうれしいサービスもある。バルコニーからは東京湾が望める他、ホテルのガーデンやプールを見下ろせ、人口の滝に落ちる水の音がとても涼やかだ。ロビーは催事場のような賑わいだとしても、タワーの客室はいつでも静かにくつろぐことができる。

このホテルは、東京からわずかな時間で開放的な気分を味わえるスポットとして、ふと思い付いては電話をいれ、駆けつけるという使い方をしてきた。当初はこのような使い方をしてもらうために、デラックスな施設やサービスを用意したのだろうが、今となってはディズニーランド利用客が圧倒的に多くなって、リラックス派のゲストはどんどんいなくなってしまっているように思う。

一方では、ウエディングが好調だそうで、週末にくつろごうと思ってでかけようものなら、結婚式+TDLのダブルパンチを食らうことになる。平日はかろうじて静けさを保っていることもあるが、社員旅行などの団体客が幅を利かせている日もある。その場合、客室にこもるに限る。こればかりは運なのだろうか。

1995.06.25
敬老サービス
シェラトングランデトーキョーベイホテル&タワーズ Imperial Suite
喜-3

九州から90才になるおばあちゃんがやって来た。といっても実の祖母ではなく、友人の親戚だ。90才だというのに、信じられないほど矍鑠としており、杖をついてはいるものの、どこへでも出掛けてみたいというほどに好奇心旺盛で、チャーミングなおばあちゃんなのだ。せっかく東京へ来るのだから、東京らしいところへ行ってみたいと言うので、はとバスのように車で都内を案内したが、いわゆる名所よりも、広尾のカフェや首都高のドライブの方が楽しかったと言うのだから恐れ入った。

東京ディズニーランドでもさすがにハードなアトラクションはパスしていたが、元気一杯にパレードなどに見入っていた。ホテルはシェラトンを選んだ。バルコニーがあり、開放的な雰囲気を味わえ、完全なリゾート地のホテルと違い、都会的な臨場感も同時に楽しめるからだ。

おばあちゃんのために用意した客室は、最高級のインペリアルスイート。ディズニーランドの夜景を望む、160平米の客室は、リビングルーム、執務室、キッチン、ベッドルームからなり、コネクティングルームと合わせ2ベッドルームとして使うと200平米になる。全体的にスペースをゆったりと使い、大型の家具をどっしりと据えている。装飾もスイートにしては控えめで上品な印象だ。リビングのソファはシルク張りで、大きなアーモアにはオーディオ設備を完備している。キッチンには大型の冷蔵庫などもあり、そのまま生活できそうだ。

大理石を多用したインテリアは、ハワイやマイアミのホテルを思わせる雰囲気がある。バスルームは40万円の客室にしては、つまらない造りでガッカリしたが、おばあちゃんは3階にある大浴場「ゆうゆう」に入ったので、結局使用しなかった。客室の鍵はカードキーなのだが、そのケースがロゴ入りの立派な皮製ケースで、記念に持ちかえることができる。ぼくはホストベッドルームを使ったが、こちらは一般客室と同じ広さでも、置かれている家具はかなり高級になっている。

夕食は最上階のコンチネンタルレストラン「サミット」に出掛けた。味はともかく、ディズニーランドの夜景が美しかった。

Y.K.