1996.09.13
郊外の日本料理店
「四季」第一ホテル海老名
喜-1

このホテルの洋食レストランは、本館と離れた別棟にあり、和食レストランをメインダイニングに据えているようだ。周囲にはファミレスが林立し、ショッピングセンターなども点在することから、ホテルないレストランの利用客は比較的高い年齢層か、社用にターゲットを絞ってるのかもしれない。

実際、このホテルには若者の姿はほとんどない。また、洋食レストランの方は、駅前のカフェテリアのようなつくりで、高級感がないにもかかわらず、高級感たっぷりの値段設定なので、どうしても足が向かない。隣町の厚木にロイヤルパークホテル厚木があるが、そちらのコーヒーショップはサービス料を取らない上に、ファミレス並みの価格設定だが、一応ほてるらしい品揃えと味になっているので、それなりに賑わっている。また、ロイヤルパークホテルの和食レストランには、厚木の老舗「中津川」が入っており、第一ホテルはこの「中津川」を意識して環境や料金の設定をしているような気がする。

「四季」の店内は広々としており、コミュニティホテルの和食レストランとしては申し分ないつくりだ。味は、価格を楽にクリアしており、お値打ち感が大。特に平日の昼膳1,800円は、そばか寿司を選び弁当のスタイルで提供されるが、この価格にしてこの内容なら大満足。藍屋や夢庵は真っ青だろう。その他に、週替わり定食1,200円、各種定食2,500円より、昼懐石5,000円などがある。サービスは丁寧で明るく、快適。ワーナーマイカルシネマズでの映画鑑賞の前後に、このホテルで食事をするのが最近のパターンになって来た。

ロビーラウンジはなかなかデザイン性に優れ、居心地もいい。混み合うことも少ないから、つい長居になるし、静かなので打ち合わせにも利用できる。店のエントランス付近に大きなソファの席が2つあるが、いつも予約席の札が立っている。4名で利用する際に、「ここでもいいですか?」と尋ねると、奥の小さなテーブルを指して「2つ寄せるのでそちらへどうぞ」と言われた

。「ここはだめなんだぁ」とまだゴネていたら、「予約席なので」と言う。「じゃぁ、この店は予約ができるんですね。じゃぁ、いつなら予約に空きがあるのか教えてください」と尋ねると、その席を使わせてくれた。コールドココアはコクがあっておいしかった。自動演奏のピアノがあって、なにを演奏させるかリクエストするために、曲のリストがテーブルに置かれている。ユニークなサービスだ。ジュークボックスを思い出す。

Y.K.