1998.02.25
アピール
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
哀-1

友人がマネージャーを務めるレストランが業態変換のため2月末で一度閉店することになった。近くにあることもあって、足繁く通ったことを思うと、なんとなく寂しい気分。ほとんど変わらないマンネリメニューももう味わえないかと思えば、また食べたくなるから不思議。人間は結局無い物ねだりが好きなのかな。

店の構えに似つかわしくないほどに手を掛けた本格的な料理や、充実したワインリストの価値は最後まで広く認知されることがなく残念。優れているところや自信を持って前面に出していいことがらがたくさんあるにもかかわらず、アピールが下手なゆえに損をしていた部分が多いような気がする。

3月5日にリニュアルオープンするが、食事の楽しさをもっと演出して、活気やパワーを感じさせるような「旬の店」になって欲しいと願ってやまない。

1998.04.05
心機一転
欧風台所「ラ・パレット」中央林間
楽-4

一度閉店した欧風台所が3月初めにリニュアルオープンしていたが、なかなか機会が無く顔を出せずにいた。4月からはメニューも一新し、毎日多くのゲストで賑わっているらしい。予約が困難なほどだ。サービスに当たる従業員の数が減った分、ひとり当たりの負担は当然重くなったはずなのに、以前にも増して生き生きと動いている印象を受けた。やはり、空気の入れ替えは必要なことのようだ。

シェフがかわったわけではないので料理そのものにさほど大きな変化はないが、より、欧風台所と言う呼び名に近い料理が出るようになった。料金も見直され、コースは3千円台から用意されている。充実のワインリストは健在。手作りのメニューも店の雰囲気にマッチしている。この日は仕事の合間であまり時間が取れなかったので、4800円のコースを45分で食べて帰ってきた。食事の締めくくりに出される紅茶が、せめてもう少し香り高いものだったらと思う。

Y.K.