コンサートで会いましょう
喜怒哀楽トップページへ
2002年
2001年
2000年
1999年
1998年
1997年
1996年
1995年
1994年
1993年
1992年
ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2002年2月16日

東京全日空ホテル Executive Room
楽-3 ペントハウススイートフロア
新装した宴会ロビー上
東京全日空ホテルは開業15周年を迎えた。航空会社が造った東京の旗艦ホテルは、当時、とてもスマートで都会的に感じられたものだ。エッジが強調された細身のフォルムは、周辺でもひときわ目を引く存在だし、37階建ての高層から見渡す東京タワーや首都高速の夜景が、最も東京らしさを感じさせてくれる景観のひとつであることは、今も変わっていない。

また、水と緑と光をテーマにデザインされたアトリウムは、多角形を巧みに使い、立体的で連続性のあるダイナミックな空間に仕上がっている。その空間に人が集い、行き交うことで、このホテルならではの雰囲気が完成している。

今回の宿泊ではエグゼクティブフロアを利用した。かつては34階のワンフロアだけだったが、現在では33階、そしてペントハウススイートフロアと称していた35階もエグゼクティブフロアの扱いとなっている。35階には文字通り、大きなスイートが中心に配されており、スタンダードサイズの客室はごくわずかしかないが、今回は運良く35階の客室を利用することができた。

このフロアの天井高は290センチ。さすがに開放感が違う。そして窓の大きさが幅200センチ×高さ180センチとワイドだ。カーテンは電動だが、どういうわけか窓の高さと合っていないようで、裾がすってんてんだった。ベッドは110×200センチで、やわらかめ。寝具は羽毛布団を使っている。電話機はベッドサイドとデスク両方に設置されており、点字での表示を備えている。高速インターネットは一日1,500円、ディスカバリーチャンネルでさえ一日1,500円と、意外としっかりとしたところを見せている。ホテル案内のビデオでは、何かにつけ「一流」「一流」と繰り返しているのが面白かった。

バスルームは3.52平米のユニットだが、ベイシンの天板に高級な石を使っており、それが印象的だった。バスタブの上に照明がなくて暗いこと、そして、残念なことに清掃が十分に行き届いていないこと、特にバスタブの内側の汚れ、そしてステンレス部分の拭き上げの不足が気になった。シャワーの勢いはよく、アメニティも充実し、体脂肪計も備えている。ターンダウンサービスもあり。

エグゼクティブラウンジは34階にある。改装によって客室一部屋分が広くなったが、それでもそれほど広いわけではない。朝食はコンチネンタルスタイル、カクテルアワーはセルフサービスで、おつまみはミックスナッツのみというもの。しかし、常駐する係はコンセルジュ的なサービスにも対応でき、頼りになる。

天井の高い室内 アッシュピンクのカーペットと白木のファニチャー

大理石天板のベイシン バスタブはゆったりサイズ

充実のアメニティ ルームキー

エグゼクティブラウンジ アトリウム

2002年2月16日 夜
東京全日空ホテル 「カスケード」
喜-2 ストレートなコーヒーショップ
アトリウムに面したレストランやラウンジは、どこもかなりの混雑を見せていた。天井の高いアトリウム空間には、滝の水音とともにゲストたちの賑わいが響き、このホテルならではの活気ある雰囲気が満ちていた。

ディナーブッフェの時間が終わり、そろそろコーヒーショップも落ち着いてくる時間かと思いきや、まだまだほぼ満席の状態が続いていた。手早く食事をと思ったので、グランドメニューとは別添のメニューに記載されていたオイスターのピラフを注文した。ちいさなサラダとコーヒーが付いて2,100円と、この店の品揃えの中では特に手頃な価格設定だった。

なによりも驚いたのは、提供があまりに迅速だったことだ。テーブルを間違えたのではないかと思うほどスピーディだった。食後には、ソフトクリームを試してみた。700円で、中にはバナナのスライスが入っている。クリーミーな舌触りだったが、控えめの甘さや牛乳っぽさが好みとは合わなかった。甘いものが食べたいと思った時は、やはり甘い方がうれしいという場合もある。

サービスは、ホテルのコーヒーショップらしさが感じられる、合理的でさっぱりとしたもの。ブッフェを導入してはいるものの、オーソドックスなアラカルトメニューを一通り揃え、いつでも安心して気軽に利用できるのがうれしい。こうした「直球」的なコーヒーショップは、徐々に貴重な存在となりつつあるようだ。

[東京全日空ホテル] 980103

Y.K.