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ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2002年6月1日

ホテルオークラ Penthouse Superior Room
楽-3 ペントハウス
絵葉書にもなっているロビーの一角
ホテルオークラ別館のペストハウスには、最高級のスイートを含めたふたつのスイートのほか、いくつかの客室があるが、今回はその中では最も小さな客室を利用した。ここは名ばかりのペントハウスでなく、本当にホテル棟の最上階に突き出るように建っていて、本来ペントハウスにはなくてはならないテラスも備わっている。レストランも階下に位置し、この客室の上にはなにもない。

全体的に他のフロアとは異なるインテリアで装飾されており、廊下やホワイエはゆとりのある贅沢な空間配置をとっている。デザイン的にはやや昔がかった強烈なテイストでまとまっており、ブラウンの縦縞であったり大柄な花模様であったりと印象的な壁紙、細かい細工を施したアンティーク風の鏡など、その雰囲気に呑まれてタイムスリップしたような気分になる。

客室もユニークというよりは、エキセントリックな雰囲気を持っている。まず異常に軽い扉に驚いた。ホテル客室の扉といえば、それなりに重みと手ごたえがあるという早合点をしたせいで、扉を開く際に勢いあまって、そのまま腕を壁にぶつけ、ちょっとした傷を負ってしまった。(やっぱりオークラでは痛い思いがつき物なのか、はたまた祟りか。)扉を抜けるとすぐにベッドがあり、やもすれば廊下から丸見えになる。客室は奥行きがない代わりに横広の構造で、広い辺の一面がほぼ床から天井まで窓になっており、非常に開放感のある客室だ。窓の外には庭風のテラスがあり、もちろん自由に出ることができる。

インテリアは廊下同様に昔風で、ブルーのベッドカバーとカーテン、苔色の肘掛け椅子、オークル系のカーペットと、思い切った色使いだ。バスルーム照明のスイッチが、年代を物語っている。しかし、家具の質はしっかりとしており、台形のテーブル、焼き物のランプなど、時代を超えたよいデザインも見受けられた。

バスルームの床は石張り、壁はタイルを用いている。トイレには洗浄機能が備わっていなかった。いずれ改装されてしまうのだろうが、いかにもオークラという感じの雰囲気が味わえる空間として、このままにしておくのも悪くない。

ロングサイズのベッド 入り口とクローゼット

壁一面が窓 質のいい家具

お茶には湯のみでなくティーカップ ガーデンには植栽が

ベイシンは石張りでシングル タイル張りのバスルーム

均整のとれたインテリア メインロビーのランタン

2002年6月1日 夜
ホテルオークラ コーヒーショップ「カメリアコーナー」
怒-3 自己弁護
夜10時を過ぎてから小腹が空いてしまったので、簡単に食事をしようと「カメリアコーナー」へ寄った。席に案内されると、メニューを差し出しながら、最初のページにあるセットメニューは夜10時で終了しているから、その次のページ以降の料理から選ぶように告げられた。その通りに次のページより後をぱらぱらと見ていると、サラダ&デザートブッフェ・コーヒー付2,000円というのがあった。夜遅いし、サラダ程度がちょうどいいと思い、それを注文しようとしたところ、オーダーを取りにきた少しばかりタカビーな感じの給仕に「そちらは10時までのご用意となっております」とつれなく言い放たれてしまった。

しかし、メニューのどこを見ても10時までだなんて一言も書いていない。先ほど案内のあったセットメニューの頁には、確かにしっかりと10時までとの表記があるが、サラダ&デザートブッフェについては、特別何も書かれていない。どうも腑に落ちず、どういうことなのか尋ねてみると、それほど言うなら用意しますよという態度に出てきた。そもそもたいして腹が減っているわけでもなく、そんなやり取りをしているうちに食欲もなくなったので、何も食べずに帰ろうとしたが、今度は何やかんやと謝りながら取り成そうとしてくる。それを不手際に対する誠意と受け取りたいところだが、どうもホテル側の面子を保つための努力にしか感じられなかった。

もとはといえば、メニューにきちんと提供時間について明記していないのがいけないのだ。本当に迷惑をかけて申し訳ないと思うのなら、すぐに改善すればいい。提供時間を記したシールを貼ればそれで済むことだ。あるいは、他の料理と同等に終日提供すればいい。しかしながら、その後数ヶ月が経つが、何ら改善はなされていないのが現状だ。

さらによろしくないのは、チェックアウト時にフロント係から「カメリアコーナー」の責任者から挨拶があると告げられ、フロントの前で随分と待たされたこと。詫びるのに待たせるとは言語道断。結局待ちきれず、昼食の予約を入れてあった「さざんか」に向かった。すると、食事をしている最中にのこのことやってきて、都合のいい自己弁護を並べ立てて帰っていった。聞いていて滑稽だったし、なにより食事の邪魔であった。

2002年6月2日 昼
ホテルオークラ 鉄板焼「さざんか」
哀-3 短パン&サンダルの異邦人
この日は館内のどのレストランも混みあっており、空席があったのはここ「さざんか」だけだった。案内されたカウンターには外国人の男性ばかりの先客があり、昼からビール片手に盛り上がっていた。大柄な外国人たちに圧倒されて、カウンターの隅のほうでちっちゃくなって食事をすることになった。

6,500円の和牛スペシャルコースを注文した。サービスは手際よく、快活で気も利いていた。肉をはじめ、料理の質もよかった。カウンター内で調理する料理人の腕は確かなもので、見ているのも楽しい。しかし、だんだんと外国人たちのテンションが高くなり、そろってタバコをふかしはじめるし、大声でしゃべりまくるし、ちょっとうんざり。しみじみ見ると短パンにサンダルという格好だった。帰り際に、この店は短パンやサンダル履きで利用しても構わないことになっているのかと尋ねてみると、「特に禁止はしていない」とのこと。本当にそれでいいのか、はなはだ疑問に思った。

[ホテルオークラ] 960915 981114 990807 990814 990906 991018 991030 000415 000503 000609 011103 011216

Y.K.