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2002年10月07日

京王プラザホテル Executive Superior Room
楽-2 33rd Floor
黄昏前の新宿副都心

南館33階。最上階から数えて3番目に高いフロアからは、高層ビルやその谷間にどこまでも続く建物の森を望むことができる。一日の乗降客数が400万人を越えるとも言われる新宿駅は、京王プラザホテルから徒歩5分の位置にあるが、その喧騒がここまで伝わることはない。尽きることなく続く人の流れとは完全に無縁になった客室から街の様子を見下ろすと、なぜかここだけ時間の流れが違っているような錯覚さえ感じられる。パークハイアットの客室は42階以上。そこはもはや高すぎて、地上との隔たりを実感するというより、完全に別世界だが、適度な高さと駅からの距離にあるこのホテルだと、喧騒と紙一重という雰囲気が味わえる。

いつもなら、南館に泊まる場合、各フロアに4室だけのデラックスコーナールームを用意される。ところが、この日はフロアこそエグゼクティブフロアだったが、最も数の多いスーペリアルームにアサインされた。いつものタイプに替えてもらえるか尋ねようかと思ったが、利用したことのない客室だったので、そのまま宿泊することにした。広さは30平米。インテリアはコーナールームと同じ系統だ。この面積の空間に、ゴールドやブラックの家具やファブリックが使われると、いささかうるさい印象にも感じられるが、他にはないテイストなので興味深い。

レイアウトはオーソドックスで、バスルームを含めて驚くような部分は特になかった。窓際に設置されたアームチェアは、とても小さなテーブルを挟んで対面しており、なんとなく落ち着くスペースが出来上がっている。天井には蛍光灯のシーリングライトがあるので、明るいのが好きな人でもこれなら安心。シーリングライトをは消灯したままにすれば、ほの暗い雰囲気が暖色系のカラースキムとマッチして落ち着くので、好みで使い分けられる。京王プラザホテルには、広さは同じでもフロアによってかなりインテリアが異なるが、南館エグゼクティブフロアの客室が最も新しく、洗練されている。

10月1日にもここ京王プラザホテルの本館36階に滞在したが、この日は台風21号が関東に接近した。本館は耐震構造上、強風の時でもきしみ音がする。この夜、高層階ではうねりのような揺れが生じ、まるで船上にいるかのようだった。時折ガタン!と鉄骨の音が響き渡り、意外なスリルを味わうことになった。安全だとわかっていても、湧き上がってくる胸騒ぎは抑えられないものだ。

30平米のスーペリアルーム ちいさなテーブルを挟んだアームチェア

壁向きのデスク オーソドックスなバスルーム

[京王プラザホテル]
960127 971004 980102 980115 980324 000909 001015 010120 010220 010123 010502 010623 010710 010828 010908 010930 011019 011117 020125 020523 020607 020610 020705 020809 020913

Y.K.