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2002年10月16日

帝国ホテル Deluxe Room
楽-3 らしさ
日比谷公園とその向こうのオフィス街
安城でのコンサートを終え、本当は名古屋に連泊する予定だったが、17日に急遽オーディションの審査をすることになり、急ぎ東京に戻った。時間に余裕のないスケジュールに合わせるには、帝国ホテルが便利だった。本館のデラックスルームがアサインされ、短いながらも深い眠りを得ることができた。

廊下の最も奥に位置するデラックスルームは、スタンダードルーム1部屋分に、コーナーの張り出た部分をプラスした形状をしている。面積は50平米弱といったところだろうか。バスルームは、スタンダードルームと同じ仕様で、部屋のカテゴリーが高い割りには、ぱっとしない造りをしている。しかし、その清潔度は最高レベルだった。水圧の高いシャワーやカラン、十分に明るいだけでなく調節ができる照明、支度をしながら時間をチェックできる時計、ふかふかのタオルなど、特段の演出はないが、実用的で使いやすい。

ベッドは110センチ幅のものが2台ならび、エレガントな織柄が入ったシルクの寝具が掛かっている。到着時間が遅かったため、入室時にはすでにターンダウンが済んでいた。ベッド前と窓際のスペースには、かなりのゆとりがあり、広々としている。窓に一番近いところにはドレッサーを設け、自然光に近い環境でメイクができる。ベッドスペースとリビングスペースを仕切るのは、ミニバーなどを収納したサイドボードだ。テレビキャビネットは、窓と窓の間にある柱の前に設置されている。

壁際のコーナーに置かれた2名掛けと1名掛けのソファは、デザインこそ控えめだが、掛け心地も肌触りもよい。窓辺のライティングデスクは、やや小さめでFaxや電話機、スタンドが載っているため、持込みのパソコンを広げるには手狭だった。全体の清掃にもぬかりはなく、サービスを含め、マイナスすべき点はまったく見当たらなかった。ただ、翌日の朝食時、「レ・セゾン」で案内にあたった係は、かなり無愛想だった。他が好印象だけに、そのイメージダウンは大きかった。

帝国ホテルの客室を使っていつも思うことだが、一見オーソドックスに感じるファブリックやファニチャーのすべてが、帝国ホテルらしさを醸し出しており、これらの品が選ばれるには、相当の吟味があったことをうかがわせている。なめらかな引き出し、操作しやすいナイトパネル、居心地のよさを巧みに演出する照明器具の配置など、一見なんでもなさそうなところに、奥深いものを潜ませているのが、帝国ホテルのすごさでもある。

表面の華やかさを追い求めるゲストには魅力に欠けると映るかもしれないが、基本に堅実で安心感があるという信頼の基盤は、長い滞在や10年単位での付き合いに於いて欠くことのできない要素だといえる。帝国ホテルは、ちょいと地味で気難しいが、家の内を任せられる本当の奥さんにも似ている。

オットマン付きのベッド 窓際のドレッサーは帝国ホテルのスタンダード

本館のコーナーに位置するリビングスペース リビングスペースとベッドスペースを分けるのはサイドボード

ソファの掛け心地はなかなかのもの ウェルカムギフト

2002年10月17日
帝国ホテル イタリア料理「チチェローネ」
喜-2 実習生
予約時の印象が良好だったので、仕事上の打ち合わせにもかかわらず、店に行くのがとても楽しみだった。

「チチェローネ」が開店した頃は、シンプルな内装と安物の器がみすぼらしい上、サービスもそれまでの帝国ホテルのレベルからすれば、脱線したとも見える粗末なものだったらしく、利用した人たちから聞く感想は、味も含めて散々なものだった。最近になって再度改装して装飾を増やし、華やかで楽しい店に生まれ変わった。

サービスに当たるのは実習生のプレートをつけたアルバイトが中心だが、下手な社員よりもずっとマジメで好印象だった。不慣れな一面もあり、本日のパスタは何かと尋ねると、予習をしていなかったらしく、「申しわけありません」と直ぐに奥へと調べに行ったりしていた。十分な時間がなく、急いでいると告げると、料理はテンポよく提供されたが、かといって乱雑になることはなかった。3200円のランチを注文したが、味を含めて満足できた。

[帝国ホテル] 920504 940213 960812 990701 991125 991212 010131 011130 011229 020209 020425

Y.K.