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レストラン別インデックス

2003年9月17日

ストリングスホテル東京 Club Premior Room
喜-2 Touch
夜景も見ごたえがあるプレミアルーム
メインエントランスでドアマンに名前を告げると、「いつもありがとうございます!」と声を掛け、26階のフロントまで案内してくれた。フロントでも、覚えてくれているスタッフは気さくに挨拶してくれ、とても気持ちがいい。ところが、肝心なチェックインを担当したスタッフは、まったくお構いなしに、初めてこのホテルを利用するゲストに接するのと同じように名前を尋ね、レジストレーションカードへの記入を促した。更に予約が見当たらないようで、スムーズに終わるかと思われた到着も、もやはこれまで。そこへ、前回ターンダウンをしてくれた横浜から来たスタッフが通りかかり、こちらに気付くと表情を明るく変え、「お帰りなさいませ」と笑ってくれた。さらに宿泊の責任者が出てきてからは、すべてがまたスムーズに流れ出した。

客室は前回とまったく同じだった。最上階のプレミアルームには、以前リクエストしたものが、すべて揃えられていた。現在のところは、とりわけ注意を払って準備をしてくれているが、この注意がいずれ緩んだときに、このホテルの力量やベーシックなスタンスが見えてくることになるだろう。今の状態が高い水準の表れなのか、ぬか喜びに終わるのか、判断するのはもう少し先になりそうだ。室内については、2度目の利用となると、もう驚きはない。設備やインテリアも十分把握しているし、この部屋ならではの快適な過ごし方も心得た。室内にはスペース的なゆとりが少ないが、使い続けるほどに体に馴染み、便利に感じてくるような気がする。室内で必要だと思うものは、概ね揃っているのがありがたい。

夕食に出掛けている間にターンダウンが済んでいた。前回はクマのぬいぐるみだったが、今回はウェッジウッドのカモミールティだった。どれほどのバリエーションがあるのかわからないが、毎回違うというのも楽しみがあっていい。翌日のチェックアウト後には、ビジネスセンターを借りて、パソコンを使って一仕事済ませることにした。CHATと名付けられたビジネスセンターはパソコンのブースが3つ並んでやっとの、非常にコンパクトなスペースだ。他に利用者がいない時はいいのだが、3人が入るともう窮屈で仕方がない。しかも、この時は隣のブースに陣取った女性が、自覚があるかないかわからないが、やたらとキータッチが強く、強烈に気を散らされた。強すぎるキータッチが、これほど知性に欠ける印象を与えるとは驚きだった。長時間の作業中、スタッフが気を利かせて、ミネラルウォーターとおしぼりを差し出してくれたのがうれしかった。

シェードを下ろしたところ グラスは各種揃う

右手がフロントレセプション アトリウムロビーの入口

アトリウムを見下ろす エレベータ前からアトリウムを見る

ロビー階エレベータホール ビジネスセンター

車寄せのサイン 1階の水のオブジェ

2003年9月7日 夜
ストリングスホテル東京 チャイニーズレストラン「CHINA SHADOW」
怒-4 無料サービス。なんちゃってうそでした。アンコール
「チャイナシャドウ」は、本格的な中国料理を、洗練されたモダンな空間で楽しめる、ストリングスホテルのメインダイニングだ。5月に利用しそびれたので、今回が初めての来店だった。ノンスモーキングの席を予約したはずだが、用意されていたのは、スモーキングシートだった。ノンスモーキングにチェンジするのは、直ぐに対応してくれたが、スタートから出鼻は挫かれていた。

テーブルを担当する人間が決まっていないので、オーダーを取るもの、料理を運ぶもの、途中の世話をするもの、みんな顔が違うので、用があるときに呼び止めるのが難しい。さらに、誰もが忙しそうで、テーブルに呼び止められるのを避けているようにも感じられた。コースは8,000円から15,000円まで4種あるが、いずれも充実した内容となっているので、形式を気にしない食事の時には、アラカルトで注文する方がいい。アラカルトの値段は比較的手頃だと感じるものもあれば、青梗菜を並べてソースをかけたら3,000円という具合に、贅沢なものもあるので、注意深くチョイスしなければならない。四川風辛味そば1,400円は、味といい値段といい満足のゆくものだった。

サービスは、大きく分けて男性と女性とでクオリティが違っているのは、「ザ・ダイニング」によく似ている。男性は快活で積極的な印象のスタッフが多いが、女性は暗く、彼女らに料理を運ばれると、おいしさまで損なわれるような気がした。そしてこの夜も事件が起こった。食事を終えて会計を頼むと、しばらくして女性の係がやってきて、「今回のお食事は宿泊部の方で負担いたしますので、お会計の方は結構です」と言った。すかさず、そういうわけには行かないので、支払わせて欲しいと返事したが、同じやり取りを何度か繰り返して、甘えさせてもらうことにした。

係に対しては、丁重に礼を述べ、深く頭を下げた。係が下がった後、なぜコンプリメンタリーになったのか、その理由を考えてみた。実はチェックインの際、部屋まで荷物を運んだ係が、パソコンのカバンを台から思い切り落下させてしまったという経緯があった。その時は責任者もその場にいたので、攻め立てることもなく、大丈夫だと思うから気にしないようにと言って下がってもらった。ところが、実際は床に接した方の角にあるスピーカーが作動しなくなってしまった。そこまでは知らないはずだが、落としたことに責任を感じてコンプリメンタリーにしてくれたのだろうかと推察していた。

そんな思案をしている時、今度は男性の係がテーブルにやってきて、「先程の無料というのは間違いなので、こちらのお会計をお願いします。」と、何ら非礼を詫びることもなく、いけしゃあしゃあと伝票を突きつけてきた。一度は無料といわれ、こちらはそれに対して丁重な礼も済ませた。それを手違いだからと、もう一度請求するのなら、これ以上ないほど低姿勢で陳謝しながら、懇願しなくてはならないはずだ。それも、その辺のスタッフではなく、店の責任者がしっかりと対応すべき事態だった。

人を持ち上げて、その高みから落とせば、衝撃はそれ相当に大きいことくらい、さほど経験のない者でも理解できてしかるべきだろう。このホテルでの非礼は、今日に始まったことではない。宿泊部の責任者が必死になって汚名返上を成し遂げたそばから、それを台無しにするスタッフがいたのでは、いつまで経っても信頼には値しない。

センスのない人間にこれ以上言っても無駄なので、会計を済ませようと伝票を見ると、覚えのない料理が記載されており、料金が上乗せされていた。無礼なだけでなく、ぼったくりまでしようというのか。責任者を呼び、事態を説明したが、いまひとつことの本質を理解していないようだった。責任者がこのレベルでは、下のスタッフのレベルも、ある意味納得できる。宿泊部からも注意深く接するようにとインフォメーションがあったにもかかわらず、この程度のことしかできないのだから、まったくもって救いようがない。非礼のお詫びは、部屋に届けられたフルーツだった。報告を受けた宿泊部のマネージャーは、気の毒にも帰宅途中から引き返してホテルに戻ってきた。彼に頭を下げられ、やっと気持ちが収まった。

[ストリングスホテル東京] 030525 030907

Y.K.