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レストラン別インデックス

2003年11月18日

熊本ワシントンホテルプラザ Single Room B
哀-1 ビジホのサービス料ってなに?
カフェドパリ店内
ホテルの前の道はワシントン通りと名付けられ、このホテルがひとつのランドマークになっていることをうかがわせる。総客室数350室と、ビジネスホテルとしては、なかなかの規模を持っており、外観も周囲の景観の中では、圧倒的な存在感を見せている。ロビーは明るく、ちいさなフロントカウンターには多くの係が立って、チェックインの対応をしていた。サービスは丁寧で、感じがいい。たいしたサービスがない中で、サービス料を取るには、好感の持てるサービスは最低条件だ。

客室へと向かうエレベータは2基だけ。最上階には大きなレストランもあるので、2基では少ない。実際、混みあったり、待ったりということが多かった。客室階エレベータホール前には、ズボンプレッサーが並び、自由に客室へ持ち込んで使用できるようになっているが、ここでも、何のためのサービス料だろうかとクエスチョン。

客室は狭かった。テレビの載ったデスク、140センチ幅のベッドが入っていっぱいいっぱい。コンパクトで使い勝手はいいが、コンサート終演後、まだテンションが冷めやらない状態でこの部屋にこもると、気がどうかなってしまいそうだった。湯沸しポットはちゃんとあり、冷蔵庫も空ではないが作動音がうるさかった。枕はふたつあるが、ゲストステーショナリー(便箋・封筒や絵葉書)の用意はない。

バスルームも窮屈だった。一番目立つのは、バスタブ内に貼られた、適切な水位を知らせるシール。だが、実際にこのシールが語っている水位は、一番無駄のない適量をあらわしていた。タオルは薄くて2サイズが1枚ずつだけ。入浴剤はあるが、他のアメニティは最低限以下。完全なるビジネス仕様だ。

窓からは、遠くにライトアップされた熊本城が見え、それが唯一旅情につながるものだった。チェックアウトタイムは午前10時。レイトアウトは一人1時間440円と手頃。

夕食は最上階の「三十三間堂」で、弁当風の定食を注文した。からし蓮根や馬肉料理など、熊本名物がいくつか入っていて、結構楽しめる内容だった。朝食は1階の「カフェドパリ」にて。ブッフェ形式で、内容も標準的。だが、メンテナンスはいまひとつだった。

ビジネスホテルにおけるサービス料のあり方には、今回も疑問を持った。もしチップ制だとしたら、今回の滞在中にチップを渡すに値する場面があっただろうか。振り返ると、夕食時のレストランサービスと客室清掃以外、ひとつもない。そもそも、人との接点はチェックイン・アウトだけだ。接するチャンスがないのだから、マイナスポイントも生じにくい。これで国際ホテルと同率のサービス料を取るのは、ちょっとおかしいのではないだろうか。廃止しろとまでは言わないが、3パーセントとか、控えめな設定も可能なのに。

コンパクトな室内 ベッドは140センチ幅

デスク周辺 窓はわずかに開閉可能

ユニットバス シャンプー類はディスペンサー

[熊本ワシントンホテルプラザ]

Y.K.