コンサートで会いましょう
喜怒哀楽トップページへ

2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
ホテル別インデックス
レストラン別インデックス

2003年11月27日

ホテルオークラ Standard Room
喜-1 Standard
窓からの眺め
20:30。タクシーで本館エントランスに到着すると、ドアマンの自然な笑顔と、キリッとした心地よい身のこなしに出迎えられた。ここのところの「どうしちゃったの?オークラ」的雰囲気はなく、以前の風格のある空気が戻ってきたように感じられた。チェックインもサインだけでスムーズに行われ、若い元気なベルマンが部屋まで案内してくれた。

客室にはすでに、備え付けのファックス機にウェルカムメッセージと滞在中の専用ファクス番号がプリントアウトされている。感熱紙なのでくるくると丸まって、裏返ったり、落っこちたりしていることも少なくない。ベルマンは、若さゆえのぶっきらぼうな手つきで丸まったその紙を整えてから、室内の照明を点けて回った。いつもなら部屋の温度について必ず尋ねられるが、今回はなかった。

部屋を見回すと、好みではない喫煙ルームかつコネクティングルームだった。タバコの臭いはまったく気にならなかったので構わないが、コネクティングは隣にどんな人がアサインされるかわからないので心配になった。コネクティングは通常の壁よりも、はるかに音が伝わりやすく、話し声やテレビの音、クローゼットなどの扉を閉じる音などもよく聞こえ、隣の人が何をしているのか、気にしていなくても必然的にわかってしまう。しかし、今回は隣の音が気になることはなかった。

この客室はシャワーブースを備えたバスルームを持つタイプだが、湯を張ったバスタブの栓を抜くと、排水口からにわかに噴水が湧き出して驚いた。時折間欠泉のように高く飛沫を上げるので、しばらく眺めて楽しんでしまったほど。石の床がびしょ濡れになってしまったが、深夜に部屋を移るのも面倒だし、いずれ湯を抜かざるを得ないので、係を呼ぶこともしなかった。

出発時には、エレベータホールで客室係と出会ったところ、エレベータを呼び扉を押さえて見送ってくれた。客室係がここまで気を回せるホテルは珍しい。ロビーでも、すぐにベルマンが近寄り手助けをしてくれ、チェックアウト時には「いつもご利用いただきましてありがとうございます」から始まり、丁寧だが無駄のないサービスで送り出してくれた。今回の滞在に不満はないが、オークラのスタンダードとしてはすれすれの線で、これ以下であっていい理由はない。そこらへんのホテルと同じでは、オークラではないのだ。日本を代表するラグジュアリーホテルとして、もっと高いレベルのスタンダードを目指してほしいもの。

暖色系のインテリア すでにターンダウンされた状態で仕上げたベッド

映りの悪いテレビ ベイシンのちょっとした棚が便利

回りを囲まれた上にカーテンまであって窮屈なバスタブ 狭くて身動きが取りにくいシャワーブース

バスタブ 排水口の逆流

[ホテルオークラ] 960915 981114 990807 990814 990906 991018 991030 000415 000503 000609 011103 011216 020601 030526 030528 030925 031016 031017

Y.K.