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2005.04.25.(月)

シェラトンホテル札幌 Junior Suite
Sheraton Sapporo Hotel
楽-3 メルヘンチック
アトリウムのオブジェ
シェラトンホテル札幌があるのは、新札幌駅から徒歩で数分の場所だ。札幌の中心部からは離れており、周辺はベッドタウンの雰囲気だ。札幌観光を目的に訪れるのなら、中心部のホテルに滞在した方が、どっぷり浸れていいと思うが、料金的には中心部の同クラスホテルよりも割安なので、リーズナブルに旅するには適しているかもしれない。

1996年に新さっぽろパレスホテルとしてオープンした32階建ての高層ホテルは、あまり高い建物のない新札幌周辺では、とても目立っている。 王冠を思わせるタワーの形状もユニークで、26階から上は形が違う。タワーの脇にはメルヘンチックなチャペルが併設されており、その外観は生活感たっぷりの周辺環境とはマッチしない。

立派な正面玄関車寄せを持つが、駅から徒歩でアクセスすると、チャペル脇の小さなエントランスを通ることになる。館内に入るとアトリウムになっており、噴水、螺旋階段、街灯などがあって、婚礼施設の雰囲気。フロントはどこかと探しながら奥へ進むと、正面玄関側のロビーに出た。広々としたロビーの一番奥にフロントカウンターがある。

チェックインを担当した若い男性はまだ見習いだが、とても丁寧で感じのよい対応だった。ところが、カードキーを発行しようにも、マシンが言うことを聞かずてこずっていた。しばらく時間を要するとのことで、ロビーのソファに座って待つことになった。大理石張りの立派なロビーだが、人影は少ない。しばらく待ってキーの用意ができた。客室まではベルガールが案内してくれた。

今回利用した客室は客室としては最上階のジュニアスイート。上がちょうどレストランのため、足音などが気になったが、そのまま我慢することにした。ジュニアスイートと言っても、37平米程度とそれほど広いわけではない。部屋の形が変わっているので、余計に狭く感じられる。また、各コーナーに2室ずつ、ワンフロアに8室と、数多く用意されている客室だ。

入口を入ると、すぐにリビングスペースがある。ヨーロッパ調のどっしりとしたソファが置かれ、天井にはシャンデリアが下がる。壁や天井の意匠にも工夫があり、リビングのクオリティはスイートの名に恥じるものではない。照明はコントラストがあり明るさも十分だが、調光ができない上に一括でオン/オフするしかなく、コントロール性に乏しい。壁のコーナーを向いたデスクは作業をするには小さかった。

ベッドスペースとの間には、自在に回転するテレビ台があり、大型テレビが載っている。テレビ台の裏に設置されたクローゼットは、リビング側にもベッド側にも扉がある、筒抜け構造だ。ベッドはシェラトンスイートスリーパーベッドを導入しており、快適な睡眠が約束される。LANはデスクではなく、ナイトテーブルに設置されていた。

バスルームはつまらなかった。シンプルなタイル仕上げのユニットバスで、金具の使い込み具合に年季を感じる。バラ柄の2重シャワーカーテンがささやかな彩りを添えていた。アメニティは一通り揃い、タオルは3サイズが3枚ずつで、バスローブも備える。バスタブ上にライトがないので、生地が厚いシャワーカーテンを閉めた時はかなり暗かった。

部屋のバスルームがつまらなくても、このホテルには地階に充実したスパ施設を持っている。健康ランド風に様々な浴槽を備え、広いサウナも快適だった。いささか田舎っぽい設備だが、タオルやローブも豊富に揃い、使い勝手は悪くない。だが、男性が裸で往来するロッカールームに、女性スタッフが頻繁に出入りするのは気になる。

朝食は1階のオールディダイニングにてブッフェを利用した。豊富な種類のパン、アスパラやコーンなど北海道の食材も揃っている。品揃えは悪くないが、30席が埋まらないほどに閑散としていた。ランチタイムには外国人男性ピアニストの生演奏も入る。だが、雰囲気は田舎のホテル。もう少しシェラトンのカラーが鮮明に出てくると魅力的になるかもしれない。

入口からリビングスペース奥を見る テレビ前からリビングを見る

天井は円形に切り取られ凝っている シェラトンスイートスリーパーが入っている

シンプルなバスルーム 売店に売っているドージィ

窓からの眺め ロビー

宴会場ホワイエ オールディダイニング「カフェ・ドム」

[シェラトンホテル札幌]

Y.K.