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2005.09.23.(金)

ニューオータニ イン東京 Hyper Healing Room
New Otani Inn Tokyo
哀-2 リバーサイドビジホ
川沿いに建つホテルの外観
ニューオータニイン東京は、湘南新宿ライナーやりんかい線の乗り入れで急に存在感が大きくなった大崎駅に直結しているビジネスホテルだ。駅直結と言っても、ぺデストリアンデッキで連絡はしていても、途中に屋根のない部分もあるので、雨の日に濡れずにアクセスできるとは限らない。また、電車にすぐ乗れるという点では便利だが、大崎というのはどこへ行くにも中途半端な気もする。

周辺には大崎ゲートシティや、新しい高層住宅などもあり、近代的な雰囲気だが、生活感が強い。緑の多い公開空地にはベンチや広場が設けられており、周辺住民やオフィスで働く人の憩いの場になっている。

ニューオータニインには1階に正面玄関もあるが、利用客の多くは駅から通ずる3階のエントランスから訪れる。フロントも同じ3階にあり、こぢんまりとしているが、白い大理石造りでそこそこグレード感もある。フロントロビーの一角には、喫煙所程度のシッティングスペースが設けられている。大型の自販機も設置されているが故障中だった。客室へのエレベータは3基あり、エレベータホールからは隣のスーパーへも抜けられる。

客室は大きく3つのカテゴリーに分かれている。4〜7階はレギュラーフロア、8〜12階はエグゼクティブフロア、そして13階はスイートフロアだ。更に、エグゼクティブフロアにも区別があり、ハイパーヒーリング、スーパーヒーリングなど、それぞれに個性を打ち出している。各フロアはエレベータホールや廊下の内装もそれぞれで、多様である反面、ホテル自体のアイデンティティには乏しい。

今回利用したのは、ハイパーヒーリングルーム。比較的最近改装されたらしく、今風のテイストだ。廊下はニューオータニらしいフカフカのカーペットが印象的だが、その両脇にはリノリウムが敷いてあるのが安っぽい。

客室は23平米で、入口を入った部分はフローリング風で、扉がなく狭いクローゼットと冷蔵庫、そしてカラーボックスのように安普請な戸棚が設置されている。この戸棚は、内部がベトベトしており、荷物を収納する気になれなかった。同様にハンガーも油ギトギトのラーメン店に置いてあったもののようだった。そのまま振り回せばハエ取り棒に使えそうだ。冷蔵庫は引き抜き式で、自由に使えるスペースがほとんどない不親切なもの。

居室のデザインはこのクラスにしてはなかなか秀逸だった。ベージュを基調としたインテリアは秋を感じさせる色彩感。とりわけカーペットが質感を高めている。このカーペットには光触媒の効果があるという。デスクは奥行きが浅く、引き出しがないが、狭い空間にはマッチしている。テレビは小型で、部屋の隅に置かれており、その下は収納スペースに当てられている。窓は大きくないが、ロールスクリーンとレースカーテンが掛かり、外にはゆっくりと流れる川を見下ろす。

ベッドは2台あるが、100センチ幅と140センチ幅で、大きさにずいぶんと差がある。寝具はカバー一体型で、かなりの染みが見られるのが残念。ベッドボードは天井付近まであり、その脇がミラーになっている。照明はナイトランプ、デスクスタンドの他に、窓の上に設置された蛍光灯の間接照明があって、十分に明るい。また、遮音性に乏しく、廊下の音が筒抜けだった。

バスルームは、いかにもビジネスホテルのユニットバスという印象だが、扉の内側にバスローブが下がっていたり、タオルも3サイズ揃って刺繍も施されているなど、思い入れを感じる部分もある。全体的に見て、やはり一番気になるのは清掃状態だった。衛生的に疑問を感じる部分さえあり、このあたりがホテルのクラスを物語っているように感じた。

サービスはフロントでのチェックイン・チェックアウト以外に触れる機会がなかった。だが、これといっていい印象はなく、どちらかというと消極的で暗い感じだった。再訪したいと思わせる要素は特にない。

23平米のツインルーム デスク周辺

ベッドボード ユニットバス

エントランスロビー ロビーのシッティングスペース

[ニューオータニイン東京]

Y.K.