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2005.11.08.(火)

成田エクセルホテル東急 Deluxe Twin Room
Narita Excel Hotel Tokyu
楽-3 大浴場のあるエアポートホテル
本館の外観
成田エクセルホテル東急が開業したのは1985年。当時は成田東急インという名称で営業しており、成田空港周辺にはすでに成田ビューホテル、ホリデイ・イン東武成田、成田プリンスホテル(現ホテル日航ウインズ成田)、ホテル日航成田などが開業していた。1993年に本館に隣接して南館が増築オープンし、712室の規模となったのを機にホテル成田東急と改名。その後、東急ホテルズが統合された際に成田エクセルホテル東急と改名した。ホテル成田東急時代から続くパンパシフィックホテルとの提携は、現在も維持している。

エアポートホテルといえば、エアクルーとトラベラーが、その行程の中で束の間の滞在をする場所という印象が強い。実際ホテル側も、そうした利用目的を想定して、それに即したサービスを提供している。客室は機能的でリーズナブル、レストランも堅実でクイックサービス。気分をほぐす眺めのいいスカイラウンジがあって、無料で使えるジムやプールを完備している。

やもすると、エアポートホテルには個性が無いようにも見受けられるが、それぞれのホテルをよく観察すると、似通った中にも特徴はある。成田エクセルホテル東急の場合は、大浴場の存在が挙げられる。温泉ではないが、温泉旅館の大浴場風の造りで、広々とした浴槽で旅の疲れを癒せるのがうれしい。サウナも併設されており、1回の利用料は525円(タオル付)。ただ、利用時間が15時から23時と短く、深夜や早朝に使えないのが残念。せめて、もう少し夜遅くまで使えるといいのだが。

この日チェックインを担当したのは若い男性だった。午後7時ごろの到着だったが、ロビーに人はまばらだった。人が少ない分、ロビーが広く感じられる。フロントカウンターにポツリと立つその係は、客がエントランスを入った時から目を合わせ、にこやかに出迎えていた。目を見てゆっくりと話す様子や、カードやルームキーを丁寧に両手で扱う仕草には、謙虚さとともに品性が漂う。その後も、館内で出会うごとに、遠くからでも会釈をしてくれた。

本館と南館は各フロアの廊下で連続しており、非常に長い廊下になっている。用意された客室は、ちょうど本館と南館の境にあるデラックスルームだった。35平米の面積があり、ゆとりのあるリビングスペースが特長。インテリアは、エクセルホテル東急よりも、東急インのテイストを踏襲しており、やや昔風の感もある。

140センチ幅のベッドが2台並び、向かいにソファとオットマン付きのアームチェアが置かれている。デスク周辺はコンパクトにまとめられ、テレビや冷蔵庫もデスクの脇に据えた。テレビの下にはビデオデッキがあり、水の入った湯沸しポットもテレビ下のキャビネットに収納されている。カップ&ソーサーと、インスタントコーヒー、紅茶のティーバッグが用意されるが、日本茶がないのが面白い。

また、館内案内によれば、CS放送の有料チャンネルがあることになっているが、この部屋では見ることができない。更にBS1は映れど、BS2は映らない。その代わりなのか、ムービープラスチャンネルが映る。このデラックスタイプでは、スタンダードタイプとは内容に相違があるようだ。

窓はさほど大きくないが、2重構造になっていて、部分的に開閉することができる。遠くには空港の灯りや滑走路も見え、早朝には空港から上がる日の出が見事だった。室内の照明はシーリングライトがあって、十分に明るい。バスルームは狭いユニットバスで、面白みはなかった。また、客室が広い割りに、収納スペースが少ない。

無料で使えるジムやプールは、結構賑わっていた。受付でタオルを借りると、バスタオルが105円、フェイスタオルが52円掛かる。聞くと客室のタオルを持ち出してもいいシステムだとのこと。また、ロッカーを利用するには100円玉が必要だ(後で戻ってくるが)。これらのことは、受付に出向いて初めてわかることで、客室の案内にはタオルが有料であるとしか記載されていない。こうした事柄を案内に書いておいてくれるとより親切に感じる。レストランの営業時間についても、よほど頻繁に変更があるのか、案内には実際とは随分と違う記載がされていた。

夕食も朝食もレストラン「ガーデニア」を利用した。夜は客もまばらだった。3,000円のディナーブッフェを薦められたが、あれこれと食べたい気分でもなかったので、アラカルトメニューを見せてもらうことに。品数は絞り込まれているが、写真入りのメニューは、どれも美味しそうに見えた。注文したのはサーロインステーキ丼2,700円。自家製味噌ダレが掛かったステーキには、野菜もたっぷり添えられ、盛り付けも工夫されている。少々気になったのは、香の物にパイナップルのにおいが移っていたこと。保管場所が同じなのだろうか。朝食は和洋のブッフェ形式。店の内装はあまりパッとしないが、サービスは礼儀正しく、ホテルレストランらしさがあった。

デラックスルームのリビングスペース 140センチ幅のベッドが2台並ぶ

ユニットバス 夜明け前の景色

空港から上がる日の出 日本庭園の鯉

[成田エクセルホテル東急]

Y.K.