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2005.11.19.(土)

ラフォーレ倶楽部 ホテル中軽井沢 Twin Room
LAFORET CLUB Hotel Nakakaruizawa
楽-2 紅葉とアイリッシュチューン
ホテル敷地内で楽しめる紅葉
いよいよ秋が深まり、各地で紅葉が見ごろを迎えているこの季節、夏の避暑地として知られる軽井沢にも賑わいが絶えない。見事な晴天に恵まれたこの日、軽井沢駅周辺は都心と見紛うほどの人々で溢れ、プリンスのアウトレットで買い物を楽しんだ人々が、大きな荷物を抱えて楽しげに歩いている姿をあちこちで見かける。

ホテルへはタクシーで向かった。軽井沢駅前からホテルまで、2,080円、約10分ほどで到着した。思っていたよりも見た目に地味で、基本的に会員制となっているこのホテルらしく、ふらりと立ち寄ってみようという雰囲気は感じられない。タクシーを降りると、中から係が出てきて、フロントまで案内してくれた。館内も落ち着いた印象だ。ロビーにはバーラウンジとスーベニールショップがあるだけ。敷地は広いが、コテージを合わせても84室という小規模なホテルで、フロントカウンターも小ぢんまりとしている。

客室へは、係が案内してくれた。不思議なことに、どの係も今日初めて接客を体験したと言わんばかりに不慣れな印象だった。32.4平米のツインルームは、奥行きのある細長い造りで、木目を多用した温もりのあるインテリアだ。ソファの赤や、ベッドスプレッドのグリーンなど、はっきりした色を巧みに配し、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる。

窓は二重サッシになっていて、開閉可能。窓枠は木目で、天井の周囲にも木枠の飾りをあしらった。窓の外は植え込みになってて、すぐ下には幹線道路が走っているが、二重窓のお陰で騒音はほとんど気にならなかった。空調はマンションで使われているようなタイプで、各室で独立したコントロールができる。照明は、蛍光灯の間接照明もあって十分に明るい。

ベッドはハリウッドツインで、120センチ幅ベッドが2台並ぶ。スプレッドをはがすと毛布がむき出しになるセッティングで、シーツの肌触りも極めて悪かった。窓際には、ヘッドレストが付いたソファがふたつあり、添えられたスツールが丁度オットマンの役を果たす。他にもうひとつアームチェアがあるなど、イスは充実している。LANも備わる。また、扉がオートロックではないので、注意が必要だ。

バスルームは石柄のパネルを張ったユニットで、シャンプー類はボトルディスペンサーだが、小物アメニティは充実している。また、地階には温泉浴場があり、半屋外型岩風呂も併設している。露天風呂と書いてあるが、天を仰ぐことはできず、壁のない室内風呂という感じ。加水、加熱、循環をしており、消毒が強いのか、温泉の有難みはほとんど消滅している。タオルの用意は十分にあるが、加えて綿棒と靴べらを用意しておいて欲しいと思った。

他には、スーベニールショップくらいしか設備は無いが、館内のいたる所にディスプレイされた絵画やオブジェなどのアート作品を見て回るのも楽しみの一つ。また、コテージの周辺には木々が茂り、紅葉が眺められるが、どこからも浅間山の雄姿を望むことはできない。元々は敷地内に小川のせせらぎがあったようだが、今では枯れ果てている。

この日は、ラッキーなことにロビーでハンズ・アラキによるアイリッシュフルートのライブ演奏が行われた。素朴な笛の音や、独特のリズムに乗った軽やかで甘い歌声は、軽井沢の地によくマッチしていたが、演奏中に騒ぎまわったり奇声を上げる子供がいて、非常に迷惑だった。演奏する方も随分と気が散ったことだろうが、思いがけず30分のライブを楽しませてもらえて、得した気分だった。

木目を多用した室内 ハリウッドスタイルのベッドは寝心地が良くなかった

デスク周辺 ヘッドレスト付きのソファ

大理石模様のパネルを張ったバスルーム ベイシン

フロントカウンター前 浅間山

[ラフォーレ倶楽部 ホテル中軽井沢]

Y.K.