頭上の照明
2006.01.13(金)
ロイヤルパーク汐留タワー Standard Twin Room
Royal Park Shiodome Tower
哀-2

ベッド ほぼ2年ぶりの滞在だった。この時期は、正月シーズンが済んだばかりで、比較的空いているらしいが、ロビーは賑わい、客室も結構混み合っているようだった。チェックインはスムーズ。担当した係がとても若々しく明るいサービスぶりを見せてくれた。ふと思えば、ロイヤルパークでは、昔はみんなこういった雰囲気でサービスに当たっていたものだ。最近はロイヤルパークらしさに触れる機会が少なくなったので、妙に懐かしい気分になった。

ロビーには団体客の姿も見られた。このホテルは個人客をターゲットにしているのかと思っていたが、そうも言っていられないのかもしれない。最初はベルアテンダントも置かないというコンセプトだったが、今ではロビーに常駐するベルの姿がすっかり馴染んでいる。だが、必ずしも部屋への案内を積極的に行うというのではなく、必要に応じて対応しているようだった。

今回用意された部屋は32階。客室は27階から38階までにあるので、32階は下から数えた方がはやい。できるだけ高層階をとリクエストしたのだが、スタンダードツインは32階までのフロアにしかないとの説明だった。ということは、33階以上のスタンダードルームはすべてダブルだということだが、それもなんだか変な感じだ。そして、エレベータホールからすぐ近くの部屋がアサインされた。便利ではあるが、人の往来が多いだけでなく、目の前に自動販売機コーナーがあったので、とりわけうるさいロケーションでもあった。

ルームキーにはICチップが埋め込まれていて、ドアにかざすだけで開錠されるようになっている。だが、今さっきフロントで受け取ったキーがまったく反応しなかった。そのため、荷物を持ったまま再度フロントに降りていくことになった。フロントでその旨を告げてキーを差し出すと、「ああそうですか」という感じのそっけない態度でキーを交換してくれた。だが、機能すべきものが機能しなかった結果、客にとって本来不要な手間を掛けたのだから、それに相応しい態度や言葉というものがあってしかるべきではないか。

新しいルームキーは正常に機能した。このタイプの部屋は以前にも利用しているので、特段目新しいことはない。小さな変化としては、カップに取っ手が付いたこと。以前は取っ手がなく、湯を入れると熱くて持てなかった。清掃は一通りできているのだが、決められているところ以外は、どんなに汚れていても無視することになっているだろうか、ダウンライトの口やベイシン上のブラケットが著しく汚れていた。更に、バスルームには無数の髪の毛が落ちており、浴室金具も拭き上げが足りない。デスクには、こぼした飲み物の拭き残しがあった。かつては日本で一、二を争うほど完璧な清掃を誇ったロイヤルパークの血統は、このホテルには受け継がれていないようだ。もっとも、本家ロイヤルパークでも、その血はすでに絶えているが。

眺めも大きく変わった。目の前にはコンラッドがそびえ、ベイエリアの景観はビルの谷間からわずかに覗ける程度。だが、窓辺のカウチ風ソファにルーズに腰掛けて、外を眺めるのはちょっとした気分転換になる。ふと気づくと、頭上がやけに明るく、鬱陶しい圧迫感がある。見上げてみると、頭上すぐのところに、ペンダントライトがある。歯医者じゃあるまいし、そんなに近くに照明器具があると落ち着かない。変な設計だなと思った。

 
カウチの真上に照明がある 部屋の横幅はとても狭い 部屋のコーナーを利用したデスク

窓の外にはコンラッドが見える ベイシン 洗い場付きのバスルーム

 
ロイヤルパーク汐留タワー 030701 030718 040102 040106


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