吊るし雛
2006.02.28(火)
京王プラザホテル Superior Double Room
Keio Plaza Hotel
楽-3

パブリックスペースのあちこちに飾られる吊るし雛 今回用意されたのは、本館31階のスーペリアダブルルームだった。同じカテゴリーのツインには泊まったことがあるが、ダブルはたぶん初めてだと思う。少なくとも記憶にない。モダンなインテリアがすっかり主流になった東京のホテルで、こうしたパステルカラーや柄入りベッドスプレッドを使っている客室は、むしろ珍しくて新鮮に感じられるほどだ。

部屋はスタンダードルームと同じ横幅だが、奥行きがあって細長く、33平米の面積がある。ベッドは160センチ幅で、これもスタンダードルームと同じ。最も違うのは、居室とバスルームの間に独立したドレッサーコーナーがあることだ。ベッドと窓の間には、ふたつのソファが程よい角度を持って並んで室内の方を向いている。誰も座っていなくても和やかに談笑する人の姿が見えてくるようだが、最近ではカウチ型ソファやベンチシートなどを採用することが多くなり、こうしたセッティングも段々と時代遅れだとみなされるようになった。

また、新しく液晶テレビが導入されたが、20インチと小さい。他の客室も含め、京王プラザのテレビは小さすぎると思う。これからは大画面の時代だ。つまらないところでケチると、またすぐに重ねての出費をすることになるかもしれない。最低でも26インチ、できることなら32インチ以上が望ましい。そうでないと、せっかく導入しているビデオオンデマンドの需要も上がらないだろう。こんな小さな画面では、高い料金を払って映画を見る気にはなれない。

バスルームは約4平米。ベイシンもバスタブもピンク色だ。居室がブルー系なので、このピンクが一層ピンクっぽく見える。更に、壁もピンク色の大理石柄をプリントしたパネルを使っている。この色使いの中だと、タオルの白が際立って感じられる。

パブリックスペースは雛祭りのディスプレイに染まっており、中でも、数え切れないほどの吊るし雛が見事だった。雛と言っても、鳥や象など、動物のぬいぐるみが多いが、ひとつひとつに愛嬌があって、眺めているだけで楽しい気分になれる。こうした民芸的な展示を見せてくれるホテルは、すっかり少なくなってしまったが、京王プラザでは季節ごとにさまざまな企画を打ち出して行き交う人たちを楽しませている。まさに都会のプラザだ。

 
奥行きのあるスーペリアルーム デスクに載ったテレビは20インチと小さい ベッドは160センチ幅

独立したドレッサーコーナー ピンクのベイシン ピンクのバスタブ

 
京王プラザホテル 960127 971004 980102 980115 980324 000909 001015 010120 010220 010123 010502 010623 010710 010828 010908 010930 011019 011117 020125 020523 020607 020610 020705 020809 020913 021007 021010 021206 030518 030607 030630 030803 030809 030905 030929 050402 050810 050817 051011 060122


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