東急クオリティ
2006.04.27(木)
セルリアンタワー東急ホテル Corner Twin Room
Cerulean Tower Tokyu Hotel
怒-3

青空に向けてそびえるタワー これまで、セルリアンタワー東急ホテルのフロントサービスには、あまりいい印象がなかったが、今回はとても感じのいい係に当たった。かつては、気が緩んでいるように見えていたポーターたちにも、客を迎えるのに必要な、いい意味での緊張感がみなぎり、ロビーの雰囲気が引き締まったように感じられる。そんなポーターのひとりに部屋まで案内してもらっただけでも、ちょっと嬉しい気分。カーテンを開けようとしたので、そのままでいいと言って引き取ってもらった。

ポーターが帰った後、部屋の中を一通り見て回った。すると、バスルームの清掃が終わっていないように見えた。ベイシン周辺は、前の客が使ったままの状態で、バスタブの縁には、排水溝に詰まっていたと思われる髪の毛の塊が載せられていた。だが、アメニティの補充は済んでいるし、タオルもセットしてある。いったいどういう状況で、このままになってしまったのか不思議だった。

とにかく、客室係に電話をして苦情を言った。すると、しばらくして掃除係のオバちゃんが、青バケツに掃除道具を入れて部屋に来た。オバちゃんは、バスルームの様子を見て、「部屋を替えましょうか」と言って来たので、そうしてくれるよう、やんわりと頼んだ。年老いた地味なオバちゃんに、きつく文句を言う気にはなれない。

しばらくしてフロントから電話が鳴った。ろくに詫びもせずに、新しい部屋の用意が整ったら連絡しするとのことだった。それはそれとして、不備があって電話をし、強い不快感を伝えたにもかかわらず、いきなり清掃係をひとりでよこすとはどういうつもりなのか。まずは責任者が顔を出して、詫びるのが順序ではないのか。このホテルでは、清掃ができていない部屋に客を通してしまうことなど、その程度にしか考えていないということなのか。今の電話の対応で、更にガッカリしたこともはっきり伝えた。

それから15分経ってから、アシスタントマネジャーと客室係の責任者がやって来た。彼らは、今後清掃係に厳しく教育すると言うので、それだけが問題ではないと答えた。客室の清掃が終わったら、インスペクターが最終点検をして初めて販売可能となるわけだが、今回の場合、インスペクターがきちんと役割を果たしていなかったことも、手落ちの大きな要因だ。そして、その後の対応をオバちゃん任せにして、知らん顔をしていたマネジャーたちこそ、最大の問題である。汚れた部屋を売って平然としているなど、腐った料理を出して憚らないレストランと同等だ。

重ねて粗相がないよう念入りにチェックするので、あと15分待つように言われて待ったが、改めて案内された客室もまた、十分な状態ではなかった。ベイシントップや窓には手垢の拭き残しがあり、デスクランプと、デスクにあるコンセントは機能しない。このホテルには、フツウに使える部屋はないのだろうか。ランプとコンセントの不調は、電源コードの大元が抜けていたことが原因だった。

清掃やメンテナンスに少しでも気を抜くと、ホテル全体が徐々に輝きを失い、雰囲気がどんよりして来る。備品も長持ちしなくなって、結局は大きなロスに繋がるので、日ごろからしっかりと磨きを掛ける習慣を身につけてほしい。

 
シンプルテイストのインテリア コーナーに2面の窓がある ベッド幅は120センチ

バスルームの入口 ベイシンを挟んでバスタブとシャワーブース バスタブ脇の大きな窓

 
セルリアンタワー東急ホテル 010429 010517 010523 010720 010912 010921 020103 020305 020328 030727 030816 040221 050109


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