品質が低下したデラックスルーム
2006.11.23(木)
成田全日空ホテル Deluxe Twin Room
ANA Hotel Narita
哀-3

ロビーのクリスマスディスプレイ この日は成田市内でコンサート出演があった。終演後のレセプションは、成田駅近くのトラットリア「寿々喜」で行われた。この店には何度か訪れているが、イタリア料理をベースにしながらも和のテイストを盛り込んだオリジナル料理がなかなか魅力的。店のインテリアもカジュアルながら落ち着いており、そして、何といっても値段が手頃なのが嬉しい。スタッフたちも明るくフレンドリーだ。

レセプションが終わって成田全日空ホテルに到着したのは、夜遅くなってからだった。ここのヘルスクラブは営業時間が9:00から21:00と短い上に、客室からアクセスするには面倒な位置にあって、しかもジム、プール、サウナそれぞれに対して1,050円の利用料が掛かる。気分をすっきりさせるために一汗かきたいところだったが、すでに営業が終了していたので諦めるしかなかった。緑豊かな環境なのでジョギングもいいけれど、暗い夜道は転んだりする危険があるし、第一雨が降っていたので、それも無理。今日はおとなしくしているとしよう。

この日の客室は、前回と同じタイプのデラックスツインルームだった。29平米の広さがあるが、ヒルトン成田の35平米と比べると、その面積差以上に狭く感じる。以前、デラックスルームの寝具は都度替えするデュベカバー仕上げだったように記憶しているが、現在は都度替えしないカバーと一体化した寝具を使うようになった。そうなると、スーペリアルームとの差が、あまり感じられなくなってしまう。同じ面積なのに、ちょっとインテリアが違っているだけで、宿泊プランの実勢価格において4,600円もの料金差があるというのは、理解に苦しむ。料金差に匹敵するほどの違いは、まったく見受けられない。

室内をしみじみと見ると、夜だというのに家具の傷みが目立つ。全日空ホテルに限らず、最近の中流ホテルは、見た目だけで品質の低いインテリアにこぞって改装しているため、どうにも長持ちせずに悲惨な状態になっていることが多い。この調子だと、ここもあと1〜2年でもう改装しなければならないだろう。そして、デスクと高さがまったく合っていないイスや、入口灯と連動してしまっているシーリングライト、雰囲気だけで役には立たないキャビネット天板の間接照明など、不便な要素が多数見受けられる。

LANは1日735円。新しいインテリアにもかかわらず、コンセントは不足している。バスルームは約4.2平米の面積があり、30平米以下の客室としては広いバスルームを備えている。タオルは3サイズが2枚ずつ揃っているが、アメニティは以前より簡素になった。ウォッシュクロス、固形ソープ、入浴剤、バスローブ、パイルスリッパは、すべてリクエスト制に。こうなると、ますますスーペリアとの差がなくなる。

翌朝は、9時前にチェックアウトした。混雑はなくスムーズだったが、担当した女性の係は、見るからにかったるそうな態度でだらしなかった。フロントに立つなら、もっとビシッとしてほしい。9:05の送迎バスで、成田空港へ向かった。目的は飛行に乗ることだが、海外に行くわけではない。名古屋へ向かう国内線に搭乗するためだ。国内線ターミナルは、ガラガラ。ほとんどの客が国際線からの乗り継ぎで、ここから手荷物検査場を抜けて入る客は他にいない様子。広いエリアや数多くのスタッフのほとんどが無駄に見えた。

 
寝具はカバーと一体化した シーリングは明るいがムードがない キャビネットの天板には間接照明がある

キャビネットの中 バスルーム 窓からの眺め

正面玄関 ロビーの天井 ロビー

 
成田全日空ホテル 040129 041031


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