予約を受けたがらないレストラン
2007.06.03(日)
ホテル日航新潟 Deluxe Corner Twin Room
Hotel Nikko Niigata
怒-1

信濃川をゆく船 この日は、チェックインする前に接待の約束があった。ホスト役だったので店を選ばなければならなかったが、新潟の店については知識がないので、無難な線で滞在予定のホテル内レストランを予約しようと思い電話を入れた。オペレータ経由で中国料理「桃李」につないでもらい、係が出たところで予約をしたい旨を申し出た。係はお決まりのパターンで「ご希望の日時と人数を」と尋ねてきたので、今日の正午から3名でと希望を告げた。

すると、予約を受けられるのはオープン時間の11:30のみで、12:00が希望ならば直接来店するように言われた。なぜ正午の予約は取れないのか聞くと、「ランチタイムは人気があり、しばしば行列ができるので、平等のためにそうしている」とのこと。混むのならなおのこと予約を受けてもらわなければ困るのだが。

そもそもホテルのレストランで、入口に行列を作って待たせることのどこが「平等」なのだろうか。「予約優先」という考えは、病院でも美容院でもホテルでも今や常識だと思う。ホテルはあたかも客の平等のためと言うが、テーブルの回転率をが低下させたくないのが本音だろう。商売の効率を上げたい気持ちはよくわかるが、予定通りに会食をしなければならない客の都合も考慮してこそホテルではないか。

こちらとしては高いコースを売りつけられようが、個室しかないと言われようが、それでも予約をしたいのに、相手もなかなか折れない。最後には意地の張り合いのようになってしまったが、結局めでたく予約を受けてもらうことができた。

サービス料を取る店なのだから、予約は受けて当然だと思うが、とりあえずムリを聞いてもらったということで、約束どおりの時間に行って、注文も奮発してみた。電話で応対したマネジャーが顔を出してくれたが、実際に合うと感じのよい青年だった。あれだけ「お客様にはお並び頂いているので」と繰り返していたが、結局満席になることもなく、バツが悪そうにしていた。

接待も無事に済み、フロントでチェックイン。今回利用した客室は35平米のデラックスコーナーツインルーム。客室は29階まであるが、28階と29階は特別階「ニッコーフロア」になっており、この日の部屋は一般階としては最も高層の27階だ。文字通り建物のコーナーに位置し、2方向の窓からの景色が楽しめる。

一方は信濃川に沿っており、もう一方からは新潟港や市街地の夜景が望める。信濃川に面した窓は、ほぼ床から190センチの高さまでがガラスになっており、スリルすら感じる開放感だ。天井高は255センチなので、もう少し高いところまで窓だったら、より空が広く感じられただろうが、あまり欲張ってもいけない。

新潟港側の窓は腰から上くらいの感じだが、それでも周囲に視界を遮るものがないので眺めは見事。そして、よく日が当たり、日中はとても明るいし、海に落ちる夕日も見られる。だが、チェックイン時は空調が停止しており、室内がサウナのように暑かった。また、もうひとつ残念なのは窓の外側が著しく汚れていることだ。海に近いので汚れやすいのだろう。窓清掃の直後に泊まった人はラッキーだ。

景観ばかりに目が行ってしまうが、室内も悪くない。インテリアは、グレーや水色など淡いナチュラルカラーでコーディネートされており、どちらかというとさっぱりしている。ベッドは123センチ幅が2台並び、一方は窓際にあって、横たわりながら海が眺められる。寝具はカバーと一体になっているタイプ。

ベッドの足元にはふたつのアームチェアと白木のテーブル、コーナーには独立したライティングデスク兼ドレッサーを配置。ミニバーとテレビキャビネットはピアノフィニッシュ塗装で、全体の雰囲気を引き締めている。テレビは20インチで小さいが、パソコン付き。電話機はナイトテーブルとデスクの両方に備わっている。照明は、フロアスタンドがないものの、天井のシーリングやハロゲンダウン、デスクスタンドなどで、明るさもシーンのコントロール性も十分だ。あと、クローゼットがやや狭いのが気になった。

バスルームはベイシンコーナーと、扉で仕切られたバスタブとトイレのコーナーに分かれている。だが、このバスルームはもっと工夫をして欲しかった。せっかく窓際に設置したのに、本来の大きな窓を活かしきれず、ユニットバスの脇に小さな窓を設けるだけになってしまった。元々はベッドサイドの窓と同じ大きさがあるのに実にもったいない。また、面積は5平米以上なるので、レイアウト的にももう少し工夫すれば、洗い場式かシャワーブース付きにもできただろう。プラスチックのベイシントップも安っぽく感じる原因のひとつ。アメニティだけはフェラガモで揃え、バスローブも備えて頑張っているが、それだけでは追いつかない。

夕方と早朝には、信濃川のほとりをランニングした。気温もちょうどよく、実に気持ちよかった。犬を連れた人や、同じように走っている人が多いだけでなく、川を行き交う小さな船にもたくさん出会った。

 
2方向に窓があるコーナールーム 窓側から室内を見る 両方のベッドから広い空が見える

室内から入口方向を見る 雰囲気を引き締めるブラックの家具 ベッドサイドに見える夕暮れ

安っぽいベイシン ベイシンからバスタブを見る バスタブ脇の窓は小さいがないよりマシ

足元からガラスの窓 海に沈む夕日 港側の景色

万代川河口 ホテル外観 ホテルの下のプロムナードデッキ

客室階廊下 フロントロビー 夕景の信濃川

 
ホテル日航新潟 050123 060902


公開中リスト | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 |
| ホテル別リスト | レストラン別リスト | 「楽5」「喜5」ベストコレクション |