救いは大浴場
2007.06.11(月)
美祢グランドホテル Single Room
Mine Grand Hotel
楽-1

ホテル外観 この日は上関から美祢まで移動。同じ山口県内だが、かなりの距離だった。瀬戸内海に面した上関の風景は、小さな漁港と入り江の連続。湖面のように穏やかな海ばかりに目を奪われていたが、ふと陸地を見れば鮮やかな緑が太陽に映えて、それはそれは美しかった。曲がりくねった海沿いの道は、なんとなく伊豆あたりの雰囲気にも似ている。美祢までは途中高速道を経由したが、車窓の景色は終始のどかで、日本の原風景を感じさせた。

ホテルに到着したのは午後6時過ぎ。周囲はまだ十分に明るかったが、これといって出かける場所もなく、ホテル内で過ごすことにした。ところが、ホテル内には散策するようなスペースはなく、かといって室内は窮屈で、長く過ごしたくなるような環境ではなかった。

このホテルには宴会場もあるが、グランドホテルという名前にしては、パブリックスペースは広くない。メインエントランスは坂に面しているため、階段でアクセスしなければならないし、フロント付近の床が大理石張りなのに、それほど立派に見えないのも残念だ。ロビー脇にはラウンジがあるが、営業はしておらず、自由に使えるスペースになっている。また、ロビーの一角には大型のコインロッカーを備えており、周辺のゴルフ場利用客が多いことを伺わせる。

今回用意された客室はシングルルーム。面積は10平米程度だろうか。とにかく狭かった。そして、狭いだけでなく、かなり不衛生な印象だった。カーペットにはひどい染みがあり、持参したスリッパを履いていても、爪先立ちして歩きたくなるほど。カーテンや壁紙も相当に汚れていた。それなりに上質なものを使っているだけに残念。ファブリックは悲惨だったが、家具は比較的良好な状態。

ベッドは140センチ幅で、カバーと一体となった寝具を使っている。クローゼットも部屋の割には広めだが、ハンガーは2本だけ。窓は開閉可能だが、夜になると小さな羽虫がびっしりと集まってくるので、開けない方がいい。ドライヤーはデスクに備え付けになっているが、故障で温風が出なかった。濡れ髪に冷風では、いつまで経っても乾かない。

バスルームは120×160センチとミニサイズのユニット。便座に洗浄機能はなく、アメニティはソープ、ポーションのリンスインシャンプー、歯ブラシのみ。タオルは緑色で大小1枚ずつだった。ここも、前日の柳井クルーズホテル同様、救いは大浴場の存在だ。3階には庭付きの和室が並ぶが、その一角に宿泊客用の大浴場がある。男性専用で、16:00から23:00と7:00から9:00の間に利用可能。狭くて汚いユニットバスに比べたら天国の心地よさだ。

夕食は、部屋の窓から見えた地中海料理「ラ・モーダ」に行ってみた。高い天井の広々とした店で、ピッツァやパスタなどを中心としたメニュー構成だった。ワインも手頃で気軽に日常使いできそうな感じ。

朝食はホテル内の「竹筒庵」で。840円で和食か洋食をチョイス。洋食を選んだが失敗だった。陶板焼風の目玉焼きベーコン、キャベツサラダ、ロールパン2個、干からびたオレンジのかけら、セルフサービスのオレンジジュースとコーヒーという内容で、840円でも高いと感じた。こういうロケーションでは、和食を選ぶ方が無難かもしれない。

 

コンパクトなシングルルーム ベッドはいいがカーペットが汚い デスクユニット

狭いバスルーム 窓からの眺めは悪くない 840円の洋朝食

終始貸切だった大浴場 階段のあるエントランス ロビーの床は大理石

 
美祢グランドホテル


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