台風20号
2007.10.27(土)
大磯プリンスホテル Twin Room B
Oiso Prince Hotel
楽-4

太陽が似合う大磯プリンス 前回、大磯プリンスホテルに宿泊した際も台風だった。この日も台風の接近が予想されており、朝から時折激しい雨が打ち付けていた。だが、気温は16度ほどと肌寒いくらいだ。15時にホテルに到着すると、すでに台風への備えは万全であるように見受けられた。2004年の台風被害からいろいろと学んだのかもしれない。ロビーから見えるプールサイドには、普段なら新高輪プリンスホテルのバルコニーにあったのと同じ金属製の椅子テーブルが並んでいるが、それらもしっかりと片付けてある。今のところ雨漏れしている様子もないし、テントや樹木がなぎ倒されているでもなさそうだ。

フロントは正面玄関側からだと1階にあるように感じられるが、実際は1階と地下1階の間、すなわち半地下に位置している。480室もあるホテルにしては、エントランスもフロントも小さめだ。その小さなフロントでは個人客のチェックインに対応しているが、団体客のルームキーは、フロント前に置かれたテーブル上に、トランプみたいに並べられている。この日はタイからの団体客が宿泊するようだった。

用意された客室は最上階の一番手前にある海側の部屋だった。エレベータホール前で、もしかしたら騒々しいのではないかと気になったが、実際はそうでもなかった。角部屋なので、柱の分だけわずかながらに横幅が広い。どうも、客室階廊下と客室内のカーペットは最近張り替えたらしく、廊下は月の満ち欠けをモチーフに、客室内は波の打ち寄せる砂浜を思わせる柄になった。それ以外は特に変化がないが、カーペットだけでもぐっと印象が変わった。

客室の天井高は240センチに欠ける程度と低いが、一面の窓が開放感を与えている。ベッドの寝心地は相変わらず悪く、リネンの肌触りも気になるところ。だが、船室を思わせるナイトランプや、リゾート風の家具など、居心地という意味ではいい線をいっている。一方、デスクは狭く、LANもないし、ランプがあっても暗いなど、ワークスペースとしては不適な環境である。

そして、この部屋の居心地は、何と言っても天候に左右される。太陽が出ているかどうかが決めてだ。到着日は悪天候だったが、翌日は台風一過の素晴らしい天気に恵まれた。部屋にも光が降り注ぎ、景観も眩しいほどに輝いている。部屋からは見えないが、ガーデンを散歩すれば、富士山が手の届きそうなほど近くに見え、テニスコートでは、ラケットがボールをはじく音が爽快に響いている。この鮮やかさを実感してしまうと、曇天の大磯には満足できなくなるだろう。前夜に、あまりの寒さから、エキストラベッド用のデュベを引っ張り出して使ったのがうそのような、心地よい気温だった。今回は、台風による損傷もなかったようで何よりである。

 
晴天ならではの景観 窓辺で日向ぼっこ バルコニーからの眺め

ソファベッド付きのツイン 引き戸の内扉がある ベッドの寝心地はイマイチ

入口と居室の間にあるベイシン 洗い場付きバスルーム 独立したトイレ

カーペットが新しくなった廊下 フロント 空港のバゲージカウンターのようなクローク

バーラウンジ「モロキニ」 エッチングの入ったウォーターグラス 温泉浴場

夜明け前 天候は回復したが波は高い チャペルの中

青空に映える外観 ガーデンから見る富士山 ガーデンの風景

 
大磯プリンスホテル 041009


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