ハイアット リージェンシー 東京 Regency Club Room
Hyatt Regency Tokyo
2008.10.12(日)
東京都新宿区
楽-3

窓から見る森
 
「佳香」 予定よりもかなり早く到着してしまった。まだ午前中である。馴染みのないホテルなら門前払いされそうだが、ここではそういうことはさすがにないだろうから、とりあえず9階のリージェンシークラブレセプションへ行って見た。思っていた通り、チェックインはスムーズに終わった。

だが、部屋の用意はまだ整っていないとのこと。仕上がるまでにどのくらい時間が掛かるかを調べるので、その間、ラウンジ内で待つように言われた。人の少ないラウンジで、大きなソファのあるコーナーに陣取り、1杯のコーヒーをセルフサービスでいれた。

仕上がりの予定を調べるだけなのに、なかなか知らせが来ない。すぐに仕上がるのなら早速部屋でやりたいことがあったけれど、時間を要するのなら食事に出かけてもいい。部屋の仕上がり予定がわからなければ、行動の予定が立てられない。思い起こすと、このホテルでは同様の状況に何度も遭遇している。仕上がりを調べると言って、そのまま仕上がるまで待たされることが少なくないのである。

それに気付いた時には、すでに30分が経っていた。もう一度レセプションに行って、様子を尋ねてきた方がいいと思った矢先、顔馴染みのマネジャーがルームキーを持ってやって来た。部屋は仕上がったようである。時計を見るとちょうど正午だった。おそらく急いで用意してくれたのだろう。その気持ちと努力はありがたい。でも、30分掛かるなら、やはりそれを先に言ってもらいたかった。

部屋へ入ると、いつも通り、室内は真っ暗闇だった。照明を点灯するとすぐに明るくなったが、外の素晴らしい晴天を思うと閉塞感に襲われる。日陰だってもっと心地よいだろう。チェックイン時に真っ暗にしているホテルというのは、なんとなく気が滅入る。そして、いつも通り、ありもしない窓掃除の予告が置かれている。今でもターンダウンはなく、テレビもボロい。それを考えると、非常に割高なホテルだ。

プールもガラガラだし、レストランもガラガラ。日曜日なのにホテル全体に客が少なく、とても閑散としているが、こうも実力と値段がかけ離れていれば、ヒマさ加減にも合点がいく。

夕食は「佳香」を利用した。店内は明るく、どちらかというと女性好みする雰囲気。これも系列の旅館「はつはな」で女性客相手に習得したセンスなのかもしれない。料理もまたそれになぞらえたもので、量、味、演出ともに女性向けである。コース料理のそれぞれは控えめな量で、季節感を大切にした風流なもの。伝統的な味だけでなく、アレンジの効いたユニークな料理も多く、見た目にも楽しい。焼き物は、ホールに板前が出て、見えるところで焼き上げるというパフォーマンスもある。

レストランに関して言えば、ヒルトンがどちらかというと男性的で接待に強いのに対し、こちらは女性グループに支持されそうな感じ。ファミリーの利用については、どちらも得手であるように思われる。

 
エレガントな印象の客室 デスクユニット エントランス付近

バスルーム 窓からの眺め 客室扉

ロビーのシャンデリア 客室階バルコニーからロビーを見る フロントロビー

クラブラウンジ クラブラウンジ クラブラウンジのフードカウンター

「佳香」店内 「佳香」店内 茶香炉

海老芋磯辺醤油焼き 蓮根しんじょう 造り

黒毛和牛香草風味 甘鯛松釜焼き 火取り鱧千草添え

湯桶 フルーツ寒天寄せ 季節の菓子

 ハイアット リージェンシー 東京(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 950303 970823 990911 991113 000618 000725 001102 010212 021028 031110 040225 040923 050305 050416 050513 051202 060423 060508 060521 060807 060927 061020 061102 070102 070305 070505 071007 071123 080223 080329 080719


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