高鍋での宿はホテル四季亭。元は料理屋だったのがホテルになったらしい。ホテルエントランスを入ったところは吹き抜けになっており、藤色のクリスタルシャンデリアが下がっている。大理石製のフロント周辺は明るく、対応も正統派だった。フロント脇では宮崎の土産物も扱っている。

客室は3階から5階に配置されており、今回用意されたのは3階のシングルルームだった。客室の多くがシングルで、面積は15平米に満たないコンパクトな空間。部屋は細長く、設備もコンパクトにまとめている。ベッドは125センチ幅で、寝具は花柄のスプレッド一体型。マットレスはかなり硬い部類だが、ベッドリネンは心地よい肌触りだった。

ベッドの他にはデスクユニットがあるのみ。添えられているのはスツールで、背もたれや肘掛のあるイスはない。デスク面も狭く、ドレッサーのような感じだが、電話機はベッドサイドではなくデスク上にあり、LANは無料で利用できる。テレビはシャープ製の小さなワイド液晶型で、地デジに対応している。室内に収納スペースはほとんどない。また、冷蔵庫は空だが、作動音が大きいのが気になり、茶碗はあるがグラスが用意されていないのも不便に感じた。

バスルームはワンルームマンション風のユニット。カランはベイシンとバスタブ共用で、便器は小さめ。アメニティは最低限で、タオルは大小1枚ずつ。シャワーカーテンやバスタブ脇にはカビが付着していた。

夕食、朝食ともに1階のレストラン「やまもも」で。店内はややモダン系の落ち着いた雰囲気で、ガーデンも見える。夜は宮崎牛のステーキセットを注文。食前酒に始まり、サラダ、わかめスープ、コーヒーが付くが、デザートが付かないのでクレープを追加した。朝食は洋食のワンプレート盛。見た目にも女性向きで量が少なく、これなら２〜３人前は食べたかった。