シェラトン都ホテル東京 Floor Seven Deluxe Room
Sheraton Miyako Hotel Tokyo
2008.12.19(金)
東京都港区
哀-2

クリスマスシーズンのロビーラウンジ
 
もうお忘れですか? チェックイン時、フロントにたまたま顔見知りの係が立っていたので、いつになくスムーズに手続きが済んだ。個人として認識されないいつものチェックインに比べると、格段に好印象であることからも、フロント係が積極的に客の顔を覚え、好みに合ったサービスを率先して提供するのが、いかに効果的であるかは明白であるが、それが日常的に実現できているホテルは極めて少ないのが現実だ。

チェックインの際、今回アサインされた部屋は本当に静かであるか念を押した。もう隣室の騒がしさに悩まされるのはゴメンである。係は周辺の客層についてはよく確認してあるので大丈夫だと胸を張った。正直、それでも疑わしかったが、精一杯のことはしているようなので、それを信じることにした。

部屋に向かう際、フロントの前で前回の騒音騒ぎで対応したマネジャーとすれ違った。確かに目が合ったものの、どうやら気付きもしなかった様子。まだ1週間と経っていないのに、特別な対応を迫られた際の客を忘れるとは、あまりにお粗末。彼の給料も宿泊料の一部から賄われていると思うと、更に値引きして欲しい気分になる。だが、過ごした客室は比較的静かだった。

このホテルでも、クリスマスのデコレーションが施されている。ロビーラウンジ「バンブー」では、店名にちなんだのか、竹を三角錐に組み、和紙風のスクリーンから間接照明が洩れてくるという、シンプルながら和の情緒のあるディスプレイが、客に季節感を伝えている。それはクリスマスのみならず、そのまま正月飾りとしても使いまわせるよう工夫されており、まさに和洋折衷だ。

ところが、とんだ計算違いが生じていた。店内中央のファウンテン上に設置された3つの三角錐はいいとして、その土台になっている竹の足組が、いつもは静かに流れ出ている水の流れを阻害し、ビシャビシャと跳ね飛ばしてしまっている。ファウンテン沿いに設置されたソファ席だと、スプラッシュマウンテンのように水しぶきが飛んでくるし、昔の東京全日空ホテル「カスケード」ラウンジのように、水音がうるさくて声を張り上げなければ話が出来ない状態。デザインした側も、これほど大きな影響が出るとは想像もしなかったことだろう。

「カフェカリフォルニア」の朝食は、いよいよもってチープになった。肝心なパンの品質が低下し、品揃えも少なくなっただけでなく、卵料理に添えられる付け合わせも、冷凍のラウンダーポテトに変更された。手間を惜しみ、コストを抑え、それが客に見え見えでは、興ざめを誘発するばかりである。

 
抽象的ツリーは店内中央に設置 ファウンテンを停止しているのは残念 このデザインなら正月になっても違和感がない

フロントカウンター前 コンシェルジュデスク ロビーには多くのソファがある

「カフェカリフォルニア」店内 「カフェカリフォルニア」店内 マクロビオティック朝食

池のほとりを歩く鴨 ガーデン ガーデンの滝

 シェラトン都ホテル東京(公式サイト)
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