ANAインターコンチネンタルホテル東京 Club InterContinental Superior Room
ANA InterContinental Tokyo
2008.12.31(水)
東京都港区
哀-4

ロビーの和風装飾
 
盛り上がらない年末年始 昨年に続き、今年も年末をANAインターコンチネンタル東京で過ごすことにした。昨年は全日空ホテル時代から受け継がれてきた様々なイベントが館内の雰囲気を盛り上げていたが、今年からは大きなイベントのほとんどが廃止され、それによって雰囲気がどのように変わるのかという点にも興味があった。

予約を入れたのは半年前。例年通り、正月プランの販売も予定されていたが、催しがないのでは正月プランに魅力を感じないので、プライオリティクラブのポイントで無料宿泊特典の予約をした。到着はまずまずスムーズだった。かつてはフロントカウンターの左奥にエグゼクティブカウンターが用意されていたが、それも廃止されてしまったので、一般のフロントカウンターでチェックインだった。

このホテルではまだ改装が進められているが、それもすでに最終段階に入っている。今改装中なのは、高層階のクラブインターコンチネンタルフロアー。当初の予定では夏の間に改装する予定だったが、11月末から翌2月までの期間に延期されたとのこと。現在は28〜31、34、35階の6フロアが改装工事中である。

その間もクラブフロアは休止せず、今回は改装の対象になっていない32、33階に加え、すでにソフトリノベーションを終えている26、27階をクラブフロアに充て、計4フロアがクラブフロアの扱いになっている。すでにホテルのサイトでは改装後のクラブフロアに関するPRが始まっているが、それによるとクラブフロアの全室が改装されるようなニュアンスで書かれている。しかし、実際には一部フロアは既存のままとなるようだ。

今回用意された客室は、改装しないフロアのスーペリアルーム。いつも使い慣れている部屋で、室内にも眺めにも特に新鮮さはないが、しみじみ見ると、サイドテーブルにあった観葉植物がなくなり、クッションが下層階のものに変わっている。滞在中は周囲の部屋の騒音に悩まされることもなく、終始快適に過ごすことができた。

クラブラウンジは改装中のためクローズしており、その間、クラブフロアサービスは他の施設に振り替えられている。朝食は7:00〜9:00までの間だけ「マンハッタンラウンジ」にて、クラブラウンジ同様のブッフェブレックファストが提供されるが、その前後の時間は「カスケードカフェ」も利用できる。

ティーサービスはロビーラウンジで、夕方のカクテルは「マンハッタンラウンジ」にて専用メニューが用意されている。カクテルアワーにはカナッペがテーブルサービスされるのだが、大きな皿に情けないほどの小さなカナッペが3つ。しかも、サーモンのタルタルにも爪楊枝しか添えないという意地悪さ。爪楊枝でどうやってタルタルを食えっていうのか。

周囲を見ても、皆同様に困惑している様子で、その皿にもサーモンのタルタルが残っていた。この状態を見れば、スタッフも何か考えるだろうと少なからず期待したが、翌日も同じ状況だったのには驚いた。もっと頭を使って、創意工夫を盛り込みながら仕事した方が楽しいと思うのだが。

年末年始は外国人が少ないだろうと予想していたが、意外にも外国人が多かった。むしろ、いつもなら3世代ファミリーを多く見かけるのに、今年はそうした家族連れが少ないように感じた。滞在中に何度かフィットネスジムを利用したが、そこはいつもとは客層が違い、中年男性が多かった。

そしていつもならCNNやナショジオが流れているモニターからは、民放のくだらないバラエティ番組が大音量で流れており、受付に申し出て止めてもらった。トレッドミルでランニングしながらダンベルを振り回すオヤジがいるなど、とてもホテルジムとは思えない雰囲気。受付のバイト君も携帯で遊んでばかりで役に立っていなかった。

ロビーの装飾は昨年同様に華やかだが、やはりイベントが少ないのは物足りない。昨年、一番印象に残ったのは、ロビーでのカウントダウンイベントだった。ロビーではコンサートが行なわれ、スパークリングワインが振舞われた。そしてたまたま居合わせた見知らぬ人々とシャンパングラスを傾け合いながら、新年もまた新しい出会いに恵まれるといいなぁと、希望に胸膨らませたものだった。今年のロビーはひっそりとしたままだ。

年が明けて、元旦には獅子舞と出初式が披露され、いずれも日本の正月らしい、粋な華やぎを届けてくれた。とりわけ出初式には多くの客がロビーに押し寄せ、祭りのような賑わいとなったが、それが終わればたちまち通常モード。祭り気分はこれからだというのに、これではかなり物足りない。素泊まりで来ているのならまだしも、正月プランで来た客は、少なからずガッカリしたのではないだろうか。ホテルは来年もまた正月プランで来てもらえるなどと期待しない方がいいだろう。

 
いつものスーペリアルーム 寝具はふわふわ ベッドはハリウッドツイン

窓からはライトアップされた国会議事堂が見える バスルーム バスタブからトイレを見る

「マンハッタンラウンジ」店内 夕方になるとムードが高まるラウンジ ショボくて食べにくいおつまみ

正月装飾特集 正月装飾特集 正月装飾特集

正月装飾特集 正月装飾特集 正月装飾特集

正月装飾特集 正月装飾特集 外観

いよいよお出まし 威勢よく登場 そして軽業の披露

なかなか見ごたえがある 正月気分が味わえる出し物をもっとやってほしい 稼ぎの少なかった獅子

 ANAインターコンチネンタルホテル東京(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 980103 020216 030817 031102 040612 040821 050428 050505 050828 051227 060430 060811 060815 060824 070506 070805 070904 071231 080614 080920


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