京王プラザホテル Superior Twin Room
Keio Plaza Hotel
2009.03.02(月)
東京都新宿区
喜-1

ひなまつりの装飾
 
改装時期の違い 最近、京王プラザホテルを利用する度に感心するのは、スタッフの対応が明るくて気持ちいいことだ。以前ならフロントでは画面に視線を落としたまま固い表情を崩さない係に多く接し、ベルデスクでは頼みごとをして露骨に嫌な顔をされることもしばしばだった。そしてアシスタントマネジャーデスクに座っている連中は、客のことになどまったく興味がないと言わんばかりの態度で、ただただフラフラしていることだけが日常の業務であるかのようだった。

それがどうした風の吹き回しか、いつの間にか客の顔色を強く意識するようになったらしい。フロント係には健康的な笑顔が宿っており、この人たちは本当に心底接客が好きなのだろうと信じてしまいそうである。これが演技なら、まさにアカデミー賞ものだ。

迅速で気持ちのよいチェックインを済ませ、部屋まで案内してくれたベルボーイもまた感じがよかった。経験の浅い青年だったが、基本的な礼儀をわきまえ、荷物を丁寧に扱っていたのが印象的だった。昔は、こうした青年こそがベルボーイの典型であったが、最近なかなかお目に掛かれないのは残念なことだ。

用意された部屋は先月に利用したのと同じタイプだった。一見しただけでは、まったく同じに見える。しかしよくよく見ると、卓上のコンセントタップや、ミラーの照明などに違いがあり、おそらく今回の部屋の方が先に改装されたものと思われる。

そして、最も違いを実感したのは、ベッドのマットレスだ。薄っぺらさ加減は今回も前回も大差ないが、前回はシモンズ製だったのに対し、今回は旧型のフランスベッド製。ポケットコイル式ではなく、かなり硬く感じるとともに、部分的に沈み込んでいるところがあって、心地よく寝ることができなかった。

インテリアデザインはGAによる落ち着いたモダンテイストだが、ファブリックの擦り切れや家具の傷は相当ひどい。前日に同じデザイナーによるインテリアを施したコンラッドに泊まっていただけに、ここのメンテナンスの悪さが一層際立ってしまったのだが、一般的に見ても褒められた状態にはない。ミラーや窓の汚れもまた、こうした廃れた雰囲気を助長している。コンラッドよりはるかに安い料金で泊まれることを考慮してもなお、もう少しどうにかならないものかと考えさせられる場末感があった。

翌日は、チェックアウトしてからパークハイアットに向かった。正午から「ニューヨークグリル」を予約を入れてあり、いつものようにマネジャーが出迎え、いつもの席に案内してくれた。平日でもかなりの活気。都会的な躍動感がありながら、騒々しいという印象はない。デザートはバーに席を移して楽しむことに。連れの誕生日だと言うと、特別に飾りつけされたデザートをサービスしてくれた。

 
吊るし雛と雛人形 屏風 ロビーの一角

花飾り クリスタル風の飾り スーペリアルーム

デスク側をみる 窓際から入口をみる ベッド

デスクのコンセント ベイシン バスタブ

 京王プラザホテル(公式サイト)
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