ヒルトン東京 Executive Tower Suite
Hilton Tokyo
2009.03.19(木)
東京都新宿区
怒-3

ホテルをバックにサクラサク
 
ヒルトンバス ホテルに到着したのは午前11時半。午後は外出する予定があったので、チェックインはせずに荷物を預けて、館内で軽くランチを食べてから出掛けるつもりでいた。タクシーで到着した際、正面玄関には空港リムジンバスが停まっていた。ここの車寄せは狭く、バスが停まっていると他の車はたちまち迷惑するようになる。

他のホテルでは、玄関前の真正面にバスが停まることはあまりなく、バス1台分くらい手前か先かにずらして停車するのが一般的だ。しかし、ここにはそのスペースがない。仕方なくなのか、無神経になのかはわからないが、事実、バスは真正面のベストポジションを占拠しながら客と荷物を乗降させていた。

この日、宴会場では規模の大きな集まりがいくつもあるらしく、車寄せには次々と列席者を乗せた車が入って来ていた。どの車も、乗せて来た人を降ろすのに適切な場所を探しても見つからず、結局、バスに並ぶ格好で車を止め、人を降ろし始める。すると、続く車はたちまち渋滞し、もはや敷地内にすら進入できなくなってしまう。

この混乱の原因はリムジンバスにある。ドアマンもベルたちもバスに付きっ切りで、黒塗りの車から降りてくる、見るからに重要人物らしき人々にすら気が廻らない様子だった。リムジンバスは空港へのアクセスには便利だが、正面玄関の厄介者でもあるのだ。仕方なく敷地の外でタクシーを降り、トランクから自ら荷物を取り出して、混雑する玄関まで歩いた。

そしてそのまま荷物を持って37階へ向かった。そこで顔を見るなり係は「お帰りなさいませ」と笑顔を向け、次の瞬間には「お部屋、ご用意できてます」と、見えないピースサインを送ってよこした。でも、レジストレーションカードにサインをしながら、ランチしてすぐ出掛けると言って、荷物だけ先に部屋に入れておくよう頼み、ルームキーを受け取ってラウンジを後にした。

そのままレストランのある2階へ。一通り店を覗いてみたが、どうも腹の空き具合と食事に割ける時間枠両方にフィットする店がない。一瞬、悩んだ末、ランチは抜きにすることに。また数分前に入ってきた正面玄関を出て、タクシー乗り場に向かった。

それは、正面玄関から見て、車の進行方向のずっと先の方にある。タクシーでホテルから外出する、ないし、出発する際は、真正面から乗り込むのが望ましいが、ここの場合、先の方にあるタクシー乗り場まで歩かざるを得ない。だが、乗り場には待機しているタクシーがいなかった。

なぜなら真正面のベストポジションに3台の車が横列に停まり、外国人のグループが乗り込むのを待っているからだった。その3台が完全に道を塞ぎ、またしても後ろの車は進入することができなかったのである。先ほどのバスよりずっと性質が悪い。外国人たちは談笑しながらゆったりとしたペースで車に分乗し、何事もなかったかのように、というか、周囲の迷惑には一切気付くこともなく出発した。そして正面玄関はいつもの光景に戻ったのだった。

外出から戻る際、ちょうど新宿駅を通ったので、ヒルトン行きの無料送迎バスを利用することにした。時計を見ると、時間的にもタイミングがよかったのである。バス乗り場に行くと、これまで見たこともない長い列ができていた。どうやら宴会に出席する人たちが多数並んでいる様子。バスはすぐに到着し、駅まで乗ってきた客を降ろすと、長蛇の列を一気に吸い込み始めたのだが、列の半分まで行かないうちに満員となった。

もう少し奥に詰めれば乗れそうだと考えたと思しき、時間にギリギリで焦っている客たちが乗ろうとすると、運転手は乱暴で不快な口ぶりで「定員があるので降りてください!」と遮った。このバスは一応ホテルの送迎サービスを担っているのである。バス自体は京王バスがヒルトンからの依頼で運行しているのだが、客は運転手の態度もホテルサービスの一部として解釈するだろう。このヒルトンのロゴが入ったバスを運転するからには、運転手もホテルの一部になった心積もりをしてもらいたいものだ。

結局、半数以上の人がバスに乗れずに、20分後の次の便を待つか、あるいはとぼとぼと歩き始めた。10分程度の距離なので、歩くことなどなんともないが、それでもあの運転手の感じの悪さが脳裏を離れない。そもそも、10分間隔で運行していたものを急に半減させたホテルの浅はかさも腹立たしい。このような宴会のピーク時くらい、臨時バスを出して対応すればいいのに。開宴時間はわかり切っているのだから、少しも難しいことではないはずだ。

ラウンジに戻って、ちょうど挨拶に来たフロントの副支配人に事の次第を告げたが、その時点ではあまり真面目に耳を傾けているようには感じられなかった。言うだけ無駄だったと思っていたのだが、後にジムでマシントレーニングをしているところに、先の副支配人がバス会社の責任者を伴ってやって来た。バス会社の人は、運転手の態度を詫びるとともに、ホテルの一部であるという意識を持って運行して行きたいとの考えを聞かせてくれた。それをあの時バス待ちの列にいた人々にこそ聞かせてあげたかった。

この日の客室はエグゼクティブフロアのタワースイート。改装後は2度目の利用となるが、前回とは違い、キングベッド1台の部屋が用意された。このベッド以外、客室の仕様は前回利用時と変わっていない。ただ、ギリシャ製の珍しいバスアメニティは、すでに終わってしまったらしく、他の部屋と同じクラブツリー&イブリンで揃えている。レギュラールームでは30mlのところスイートでは50mlと、少し大型なチューブを置くことで、若干は特別な感じがしないでもない。

その他、レギュラールームよりワンランク上を感じられるのは、スリッパ、湯沸かしポット、ネスプレッソくらいだろうか。あとは、ターンダウン時にベッドサイドにフロアマットを敷くかどうかなど、細かいところに差をつけているが、それがどれだけ効果的なのかは謎である。

チェックアウトは1階でおこなった。ラウンジでももちろん対応しているのだが、部屋が35階だったので、わざわざ一度上昇するのが面倒で、そのまま1階に降りたのである。フロントには2人の係がいたが、どちらも接客中だった。そして、そのどちらも単純な手続きではなく、何かの相談ごとをに対応しており、すぐに終わる気配がなかった。

5分待ったが、状況は変わらなかった。後ろには列ができ始めた。その列の脇に、ひとりの係が立っていたので、ちょっと奥に行って、誰か呼んできてほしいと頼んだが、「もう少しですので」と応じようとしない。

それから更に5分。カウンターの隅には別の係が出てきたが、伝票に目を落としながら何かをしており、客には目を向けなかった。相変わらずボケッと立っている係に、彼女にチェックアウトを先に対応するよう言ってくれと頼んだが、それにも応じようとしない。

自分の目の前で客が10分も待って、今にも噴火しそうに煙を上げているのに、迅速な行動を起こせないとは何事か。というわけで、彼は大噴火に巻き込まれるハメになった。名刺を出すよう求めると、大阪ヒルトンの人間だった。どのような状況でここに立たされているのか知らないが、立つからには客の役に立たなければなるまい。もっと聞きたいことはあったが、ここでタイムアウト。続きは大阪でと言い残して、急ぎ出発した。

 
パーラー全景 デスクから入口をみる 入口とバスルームの床は同じ素材

パーラーのソファ パーラーの窓は2面 ソファからベッドルーム方向をみる

キングベッドのある寝室 ベッド前にはテレビ 寝室窓際からバスルームをみる

ダブルベイシン ベイシンからバスルームをみる 洗い場つきバスルーム

「マーブルラウンジ」 「マーブルラウンジ」 「マーブルラウンジ」

 ヒルトン東京(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 940505 941018 970301 990628 000411 000518 000528 010512 010901 011231 020629 020630 020704 020806 020831 040311 040602 040621 040628 040908 041228 050106 050127 050219 050322 050327 050403 050417 050528 050624 050909 051228 060114 060408 060429 060605 060716 060720 060905 061112 061129 061210 070107 070112 070428 070819 071224 071227 080202 080726 080913


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