グランドパーク小樽 Deluxe Plus Room
Grand Park Otaru
2009.05.23(土)
北海道小樽市
喜-3

ホテルの遠景
 
引き継がれたサービス 雨の中、いつも馴染みのホテルにチェックインした。スタッフは全員が見慣れた顔。「お久しぶりです」「お帰りなさいませ」と、それぞれに気持ちのこもった言葉を掛けてくれ、ホッと心が和む。これまで同様、サインのみのスムーズなチェックインを済ませ、係に部屋まで案内された。

部屋も隅々まで様子が分かっているいつものタイプ。窓際のテーブルには菓子やチーズが並んだウェルカムアメニティがセットされている。こうした体験を通じても、この馴染みのホテルが、もはや馴染みのないホテルに変わっているという現実は、ほとんど感じられない。

ヒルトン小樽からグランドパーク小樽に変わたのは、この1月のこと。最後に泊まったのは昨年の12月なので、名称が変わってからは今回が初めての滞在である。グランドパークはシンガポールに拠点を置き、アジアに向けて勢力を拡大しつつあるホテルチェーンだが、日本への進出は小樽が第1号となった。雪にあまり縁のない東南アジアの富裕層は、北海道のパウダースノーに大きな感心を示しており、小樽はスキーリゾートやグルメツアーの拠点としての需要が期待されるのだという。

確かに、ヒルトンの時代から中国語圏の客は非常に多かった。だが、日本人にとって、ヒルトンとグランドパークでは、ブランド力に雲泥の差があるのが現状である。グランドパークが東京で成功を収めていれば、全国に名が知れることもあるかもしれないが、小樽に一軒のホテルを構えたところで、仮にそれがどれほど素晴らしいホテルだったとしても、知名度を得るのは困難だと予想させる。この先、どのように集客するのか、まだ正念場は続きそうだ。

今回利用した限りでは、ヒルトンでなくなった影響はさほど感じなかった。当然ながらヒルトンのVIP特典は使えなくなったが、以前からのリピーターには一定の特別なサービスを提供しているようだ。館内にも大きく変わった様子はなく、アメニティがやや簡素になったことと、タオルが3サイズから大小のみになったことくらい。ロビーには大きなフラワーアレンジメントが置かれるようになり、華やぎが増した。

朝食内容は、テーブルオーダーできるアイテムがなくなったものの、ブッフェに並ぶ料理に関しては現在のところヒルトン時代のクオリティを維持してる。一方で料理長が代わったことを受けて、料理のテイストには変化が見られた。シンガポール資本らしく、エキゾチックなスパイスを使った、メリハリのあるはっきりした味わいの料理がお目見えし、それが今後、どう浸透していくのか楽しみである。

 
お馴染みの部屋 ツインベッドとソファがあるタイプ どんよりとしたマリーナ

新しいホテルロゴ 壁掛け式のバスアメニティ 簡素なパッケージのアメニティ

ヒルトン時代と同じウェルカムアメニティ ウイングベイ小樽で行われたジャグラー・コーヘイのショー 楽屋のサンドイッチとプリン

ディナーショー ディナーショー ディナーショーにGM登場

ロビーの生花 ホテル玄関のサイン 毛無山からの眺め

 グランドパーク小樽(公式サイト)
 以前のレビューはこちら→ 001128 020321 031209 050203 050423 050714 051218 060401 060822 070205 070401 070422 070710 080212 080405 080519 080910 081204


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