渋谷エクセルホテル東急 Excel Twin Room  
Shibuya Excel Hotel Tokyu
2009.07.06(月)
東京都渋谷区
哀-3

岡本太郎氏の作品がある渋谷駅コンコース
 
無愛想なフロント係 チェックインしたのは18時。フロントは混雑し、客が列を作っていた。その列がなくなるまで待って、それからフロントへ向かうと、係はニコリともせず「こちらへ」と言った。そして、「ご登録、お願いします」と無愛想にレジストレーションカードを差し出した。先日の北見東急インでもそうだったが、最近の東急では客と目を合わせたり感じよく接することは禁じられているのだろうか。

無愛想には無愛想に。無言でメンバーカードを出すと、それをチラッとだけ見た係は「お名前だけで」と言い、カードを機械に通した後に無言で返してきた。次は何を言うのかと思って期待して待っていると、「当日予約なので、先払いで」とのこと。だが、「まともに挨拶もできない人の頼みなど聞きたくない」と先払いを断わり、ルームキーを受け取って部屋へと向かった。

立地がいいことは認めるが、だからといって黙っていても客が頭を下げてやってくると思うのは大間違いである。ロビーアテンダントもフロント前に数名いるが、こうも荷物の多い客を手伝おうとしないのなら、いる意味がないように思った。

用意された客室は24階のエクセルツイン。セキュリティフロアのひとつなので、エレベータのスロットにキーを挿し込む必要がある。すると、目的のフロアが自動的に点灯する仕組みで、それ以外のセキュリティフロアにはアクセスできないようになっている。エクセルツインは30平米。やや幅が狭いが、奥行きのある細長い空間である。

エレベータホールも廊下も客室も、どうやら空調を止めてあるらしく、もわっとした暑苦しい空気が充満している。客室に入って、まずは空調のスイッチをオン。現在の室温が表示されたが、それによると30度もある。到着早々、不快指数をおしあげることばかりだ。

インテリアはやや濃いめの色調で、ぬくもりのある雰囲気を目指したようだが、蛍光灯メインの照明により、なんとなく冷たい印象。ベッドはデュベカバー仕上げで、ブラウンのスローケットを添えている。窓際には四角いテーブルとふたつのイスがあるが、室内にくつろげるソファの類はない。テーブルはガタガタで今にも壊れそうだった。

32インチの液晶テレビは収納ユニットの上に載っているが、まだアナログ放送。下の収納には、冷蔵庫やポットの入る棚と、ナイトウエアなどが入っている引き出しがある。その脇にはガラストップのドレッサーがあって、前には円形のミラーが掛かり、スツールが添えられている。

独立したデスクがないので、テーブルかドレッサーをワークスペースとして活用することになるが、どちらも中途半端な感じ。強いていえば、トップが広いテーブルの方が作業しやすいが、コンセントなどに不便した。窓は幅145センチ、高さ160センチと大型で、高層階からは南側、セルリアンタワー方面の眺めが楽しめる。

バスルームはタイル張りで、4.5平米の広さがある。中央にベイシンカウンターがあり、左右にバスタブとトイレを振り分けたレイアウトだ。アメニティは、特別階であっても簡素なもの。ワッフル地のバスローブが備わっているものの、タオルはくたびれていて臭かった。

立地と部屋の広さを考えても、サービスやクオリティを加えて考えると、まだまだこのホテルは高すぎる。そのような価値はまったく感じられなかった。

 
30平米高層階のエクセルツイン 窓は大きい ベッドの寝心地も悪くはない

壁際には収納キャビネットとドレッサー デスク兼テーブル ドレッサーはちいさい

引き出しには食器やポットが入っている 冷蔵庫内 室内の廊下は長い

バスタブとベイシン ベイシンとトイレ 窓からの眺め

エレベータホールから客室階廊下を見る ロビー階エレベータホール ちょっとした花が彩りを添える

フロントカウンター前 ロビーのイスと照明 ロビー階の通路

3階のエレベータホール ホテルエントランス 外観

 渋谷エクセルホテル東急(公式サイト)
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