コンフォートホテル成田 Twin Economy
Comfort Hotel Narita
2009.10.04(日)
千葉県成田市
哀-1

ベッド
 
台風

仙台から乗った新幹線が東京駅に着く頃には、体がしびれるほどの疲労感だった。悪寒が走り、身震いがする。これは風邪かはたまたインフルエンザか。ちょうど猛威をふるっている流感に罹っても不思議ではない。でも、まだ倒れるわけにはいかない。

千葉に持参する仙台土産と衣装の詰まったトランクを両手に持ち、朦朧としながら総武線快速に乗り換え、千葉でエージェントと合流した。顔を見たとたん、なんだか安堵してしまったのか、このまま眠りこみたい気分に襲われた。だが、翌日からのスケジュールや段取りを確認しながら、自らを鼓舞して踏み堪えた。

エージェントが用意した稽古場は、深夜でも気兼ねなく使える空間だった。そこで楽器を組み立て、翌日から始まるオペラ公演の仕込みに取りかかった。どう考えても時間が足りない。飛行機を使わずに、明日までにパリへ行かなければならないような、まるで不可能な状況だった。

そこで奥の手を使った。建築に例えるなら、とりあえず外壁だけ整え、内装の仕上げは「公演中に」同時進行で行うというもの。コンサートと違い、オペラならば開場から開演までもピットで準備ができるし、台詞箇所でも時間を活用できる。

何とか「外壁工事」を終えたところで切り上げ、体を休ませることにした。たとえ準備が出来たとしても、倒れてしまっては意味がない。再び楽器を分解収納し、今夜から5泊するホテルへ。

チェックインは真夜中であったが、フロントの係は明るく爽やかで、それに幾分和んだ気がした。ロビーのウェルカムコーヒーはもう終了。大量の荷物に加え、届いた宅配を受け取って、崩壊寸前の体で客室へと向かった。用意されたのは裏向きのツインルーム。

一応、このホテルではグレードの高い部屋である。エージェントが精いっぱい気を遣って取ってくれた。車で10分も走ればヒルトンやANAもあるので、そちらにするかとの気遣いを受けたが、やはりここではチームを優先すべきである。

部屋の面積は19平米。120センチ幅ベッド2台にオリジナルの枕。アームチェアがひとつとコーヒーテーブルひとつ。デスクユニットと小さな置き家具型のクローゼット。そして、120×160センチの小さなユニットバス。これが室内のすべてであり、まだ床には十分な余裕がある。元気なら腕立て伏せに勤しむところだが、今は無理。

清潔だが殺風景でムードのかけらもないのは、この手のホテルでは仕方がない。でも、すべての照明が蛍光灯であることには辟易した。せめて、ナイトランプくらい豆電球でもいいからあたたかい光であって欲しかった。ベッド脇の窓は小さいが、そこから見えるものは隣のビルの壁のみ。昼なお薄暗い部屋である。

バスルームには大小の薄いタオルとリンスインシャンプー。コンディショナーはフロントでもらえるらしい。シャワーは節水タイプで、非常に弱々しかった。高速インターネットは無線LANが無料で使える。

朝食は6時半より9時半まで、ロビー奥のラウンジコーナーで。おにぎりやパン、スープ、サラダ、ヨーグルト、フルーツ、シリアル、コーヒーなど、思ったよりも充実した品揃えだが、プラスチックのトレーは情けない。雰囲気的には学生寮のレベルである。

客層も東南アジアやインド系外国人、作業員などが多い。近隣にはアパホテルやリッチモンドホテルがオープンしているが、それぞれ競いつつも、結構よく埋まっているようだ。滞在中、台風がやってきた。だが、裏側の部屋は風さえ吹き付けることがなかった。表は木々が倒れたりしていたというのに。

 
ベッドに空調が当たる デスクユニットとアームチェア 入口方向を見る

ベッドとバスルーム バスルーム バスルーム

 コンフォートホテル成田(公式サイト)
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