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ザ・プリンス さくらタワー東京 Corner Double Room  
The Prince Sakura Tower Tokyo 2011.05.28(土)
東京都港区 楽-3

雨のガーデンにて

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凝縮感のあるスペシャリティルーム


さくらタワーのルームバリエーションは、スイート、ジュニアスイート、コーナーダブル、レギュラールームの4種類。レギュラールームが圧倒的に多く、46平米のゆとりある面積を持っており、ツイン、ダブル、トリプル、フォースとベッドタイプにより細分化されている。一方、スイートからコーナーダブルまでは客室数が少なく、スペシャリティルームの性格が強い。今回はこれらスペシャリティルームの中から、コーナーダブルルームを利用した。

窓からの眺め

面積は40平米に届かず、標準客室より2割ほど狭いだけでなく、さくらタワーの全客室中、最も狭い。にもかかわらず、標準価格はレギュラールームより高く設定されている。単なる稀少価値なのか、それとも特別な魅力があるのか。早速、室内を見てみよう。

このタイプのロケーションは、一直線にのびる客室階廊下の一番奥。エレベータホールから最も遠いので、何度もロビーへ降りる必要のある時は面倒に感じるが、部屋の前を人が通ることがないので、静かだというメリットもある。

パノラマウィンドウが印象的

入口から室内としては長い廊下を経て居室に入ると、半円形のワイドなパノラマウィンドウに圧倒される。多面の窓のうち、2面は開閉可能。眼下に広がる敷地内の森から酸素豊富な空気を取り込める。眺めは、品川駅方面の賑わいが都会的な一方、貴賓館をのぞむ北側は緑が多い。部屋の中央には、窓を背にしてアームチェアとテーブルがセットされ、フロアスタンドが添えられており、トーク番組のセットのようだ。

ベッド

オーバーキングサイズのベッドは、高さをおさえて、部屋が広く見えるよう工夫されている。真っ白い格子柄のデュベカバーと、バーガンディのベッドスローやクッションのコントラストが鮮やか。ただ、マットレスは古く、かなり沈み込んでいるため、寝心地がよくないことや、空調吹き出し口からの風が直接ベッドに当たることが気になった。窓はベッドの脇まで迫り、ベッド周辺もじゅうぶんに明るい。また、寝たままの姿勢で窓の外が眺められるのも、このレイアウトならでは。

ベッドからデスクを見る

ワンランク上のジュニアスイートの居室も、よく似た構造になっているが、ジュニアスイートの方が一回り広い。比べるとこちらはコンパクトだが、この凝縮感も心地よい。ドレッサー兼ワークデスクとテレビ台は、窓のない面の壁に並んでいる。レギュラールームではデスクとドレッサーがそれぞれ設置されているが、この部屋にそのゆとりはないようだ。

居室からも入口が見える

デスクの上にはポットやコーヒーメーカーといった備品が載っており、ややスッキリしない印象。デスク周辺にコンセントはないのかと探したところ、デスクの両側面に設置されており、見つけるのに時間を要した。テレビの隣にパンツプレッサーが常設してあるが、ビジネスホテルのようになってしまい、こちらもあまり見栄えがよろしくない。なるべく余計なものは見せないのが、今の主流だと思う。

ホワイエ

バゲージの収納スペースはというと、ホワイエに折戸のクローゼットと大型バゲージ台があり、そちらにじゅうぶんな収納力がある。

バスルーム

バスルームは大理石の床と柄入りタイルの壁に囲まれた魅力ある空間。レギュラールームのバスルームと仕様に共通点が多い中、この部屋だけの特徴も散見される。基本はエレガントな雰囲気だが、浴室金具がごっついからか、どことなく骨太な印象もある。

バスタブと窓

レギュラールームとの違いは何と言ってもバスタブ脇の窓。小さなスリット窓ながら、バスタブに浸かりながら視線の先に外を眺めるという配置は、効果が高い。もちろん、バスタブにはブロア機能を備えている。

ベイシンとシャワーブース

ベイシンはダブル。白い大理石トップがゴージャスだ。その隣りには、2方をガラスで囲まれた広いシャワーブースがある。シャワーは水と湯のバランスが悪いのか、どう調節しても浴びるには熱い湯が出て来た。ベイシンの背後には、同じ大理石トップのドレッシングカウンターがあり、スツールが添えられている。

バスアメニティ

バスアメニティはポーラのミニボトルシャンプー類を中心に、トレーにまとめられている他、さくらタワーオリジナルの巾着袋も用意されている。トイレは入口脇に独立して設けられており、内部にミニベイシンを備えている。

独立トイレ

こうして室内を眺めていると、スペシャリティルームとしての魅力はじゅうぶんに感じられた。居室のほどよい凝縮感と、明るく開放的なバスルームは、レギュラールームとは違った居心地をもたらしてくれる。だが、レギュラールームのゆとりもまた捨てがたい。料金に差がなければその日の気分で使い分けたいところだが、それなりに差が設けられているとなれば、この部屋はスペシャルなニーズの時に取っておくことになりそうだ。

人的サービスについては、人によってばらつきを感じた。30代以上のスタッフは腰が低く、不満や苦情に敏感で、丁寧な対応をする。一方、若いスタッフは元気と愛想はいいが、いわゆる気の利くサービスができない。

雨の中到着した際、車寄せにはホテルカーが停まっており、荷物を下ろすのに苦労したのだが、ドアマンやホテルカードライバーは知らん顔。やっと荷物を下ろし、エントランスに向けて歩き出したところで、ドアマンがお手伝いしましょうかと声を掛けて来た。だが、もう結構という気分だった。

チェックインも珍しく行列ができており、「順番にご案内しますので」と客の前に手を差し出して制止する動作を取られ、気分が悪かった。もっと洗練されたサービスがあるのではないだろうか。

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ザ・プリンス さくらタワー東京

このホテルに関する過去のレビュー

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