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| ホテル日航姫路 Single Room | |
| Hotel Nikko Himeji | 2011.10.21（金） |
| 兵庫県姫路市 | 哀-２ |
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ARCHIVES ・ 1992 |
姫路城 姫路駅前の好立地にあるホテル日航姫路は、1990年にホテルサンガーデン姫路として開業。2005年に売却され、日航ホテルの運営になった。利用するのは今回が初めてなので、サンガーデン時代がどのようだったかは知らないが、元から日航だったと聞いても疑いはしなかったほど、ブランド変化に違和感がない。
メインエントランスは建物の側面にあり、じゅうぶんに広い車寄せを持っている。駅前という場所柄か、客待ちするタクシーの姿はなかった。なかなか堂々としたエントランスだが、ドアマンやベルアテンダントはおらず、出入りする客の数も多くはない。
エントランスを入るとすぐに、吹き抜けのダイナミックな空間になっている。丸く切り抜かれた吹き抜けの中央には少々レトロな装飾照明が下がっており、フロントロビーのある2階へと通じるエスカレータがまるで未来へのゲートウェーのように颯爽と見える。
吹き抜けの下はロビーラウンジ「ファウンテン」。丸いカーペットに多数のイスやソファが並んでおり、ホテルの規模にしては、大きなラウンジだ。今は噴水はないが、かつてはあったのかもしれない。
2階は吹き抜けを囲むように廊下があり、フロントカウンター、レストラン、ブライダルサロンなどが配置されている。フロント前には、ソファもある。到着したのは夜遅かったが、チェックインはスムーズに行われ、スタッフの対応もよかった。
客室階へと向かうエレベータは2基。客室階は1本廊下で、左右に客室が並んでいる。駅に面している方、すなわち姫路城が見える側を表とすると、表側に広めの部屋が並んでおり、裏側は標準シングルルームがズラリと並ぶ。客室があるのは6階から14階で、計257室。うち156室までもが標準シングルだ。
今回、標準シングルルームを予約してあったが、JALホテルズの会員プログラムの特典で、部屋をアップグレードしたとフロント係から聞かされた。それはありがとうと、とびきりの笑顔で応じて部屋に向かったのだが、用意された部屋は期待ほど広くなかった。
標準シングルのAタイプが15.1平米なのに対し、用意されたBタイプは15.6平米。その差はわずか0.5平米。ラックレートで比較すると、料金差もわずか275円である。それでも確かにアップグレード。自慢のスマイルは過分だったが、全館にわずか14室のタイプに泊まれるのは興味深い。
広さも値段もさほど変わらないが、こちらは姫路城側。開業以来、美しい白鷺城の眺めで滞在客を喜ばせて来たに違いない。城が見えれば、275円以上の価値を感じることだろう。だが、今は改修工事中で、見栄えの悪い囲いに覆われている。せめて「しろまるひめ」型の囲いにするとかして、改修期間中に姫路を訪れた人々を慰めてくれればいいのに。
部屋は細長く、ウナギの寝床型。壁にピタッと寄せられたベッドは120センチ幅。マットレスやベッドリネンはまずまず。ナイトパネルや物置を兼ねたベッドボードの使い勝手も悪くない。
ベッドと窓の間に置かれたデスクユニットは、コンパクトに集約されている。大きなミラー付きのデスク、座ったまま手の届く冷蔵庫、小さくても画面が見やすい目の前の液晶テレビなど、シングルルームならではの工夫が見られる。
だが、デスクトップには、さまざまなものが置かれていて、小さなノートパソコンを広げるのも容易ではない。ポット、お茶セット、ティシューボックス、リモコンや番組案内、ミニバー伝票など、それこそもっとコンパクトにまとめられないだろうか。
デスクの反対側には、丸テーブルとアームチェア。そしてフロアスタンドもあり、シングルルームでもちょっとしたくつろぎのスペースを確保しているのがいい。デスクに向かって疲れた時、就寝前のほんのひととき、アームチェアに座ってぼんやりと過ごす。ホテルステイならではの時間だ。
窓は横幅いっぱいに広がっているが、腰が高いために、開放的とはいいがたい。むしろ、窓の近くにデスクやイスなどが密集していることもあって、やや圧迫感がある。窓の向こうは、目の前に姫路駅。そして遠くに改修中の姫路城が見える。
バスルームはビニールクロス張りのユニット式。設備は古いが清潔感に不足はない。この部屋はセミダブルルームとして2名でも利用できるのか、バスアメニティやタオルは二人分が用意されている。ひとりでも窮屈なので、ふたりだと息が詰まりそうだが、それがいいという関係もあるだろう。バスタブもコンパクト。膝を抱えて入るようだ。
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