旬房 at グランドハイアット東京

今夜は六本木ヒルズにあるグランドハイアット東京内の日本料理店「旬房」を訪ねました。

日中いっぱいは強風が吹き荒れていた東京ですが、夜にはだいぶ穏やかになりました。
三連休中とあって、六本木ヒルズは多くの人で賑わいを見せており、ホテル内も例外ではありません。
レストランはどこも予約で満席。
このように混雑する時期には、早めに計画を立て、行くと決めたらすぐに予約を入れましょう。

「旬房」はグランドハイアット東京の6階にあり、ロビー階から向かうにはホテル内エレベータを使いますが、ヒルズの商業エリアからも直接店の前に出られるエレベータがあります。
いずれにしても、ヒルズ内は複雑な構造になっているので、初めてだと迷いやすいかもしれません。

「旬房」の店先はオープンエアなので、雨の日は傘がないと濡れてしまいますし、寒い日は冷たい風に当たる覚悟が必要です。しかし、季節感を大切にする日本料理の世界を味わうにあたり、今日この時の気候を肌で感じてから店に入ることで、旬を一層深く感じる手助けになると思いました。

店内はガラスの壁に囲まれ、日中は明るい日差しが入り、夜は周囲のライトアップが美しく映える造り。岩のように大きな石組みをはじめ、石を多用しているインテリアには大胆さが見られますが、ディスプレイされた輪島塗の器や季節の花々が繊細さを感じさせます。

ホール席には、テーブルの他カウンターもあり、板前とのコミュニケーションを楽しみながら、割烹気分を味わうこともできます。
特に夜は照明がおさえられ、いいムードが漂っています。

活気あるホールを通り過ぎ案内されたのは、掘りごたつ式の個室でした。周囲の視線からは完全にシャットアウトされ、プライベートな環境で食事ができます。大きな窓の外には石組みが廻らされ、桜の枝と花の飾りがあしらわれていました。

料理は季節感を大切にした会席料理。今回は、もっとも手ごろなものを注文しました。

ひとつひとつの品々はどちらかというと地味な印象ですが、見た目ばかり華やかにしてごまかすことはせず、口にしてその美味しさに思わず納得するという感じです。

ボリュームも控えめなので、美味しいものを少しずつ食べたい時にピッタリかもしれません。どちらかというと、酒を飲み交わしながらワイワイやるより、しっとりと落ち着いた食事に向いています。

場所といい、品といい、外国人をお招きしてもきっと喜ばれるでしょう。

今回、一番印象に残ったのは、瀬戸内産のまぐろと鯛の造り。程よく脂ののった中トロまぐろと、歯ごたえのいい鯛は、小さな鉢に盛られた実サイズよりも、ずっとインパクトがありました。

最初に筍は苦手だと伝えたところ、筍を使った料理はすべて別のものに替えてくれました。

しめの食事は「炊き込みご飯」と書いてあったので、この季節、筍ご飯だったに違いありませんが、まさか代わりに白飯で済ませるわけにもいかないでしょうし、一人前の炊き込みご飯を別にこしらえるのは容易でないでしょう。
そこで、何か出てくるかと思って楽しみにしていたら、しら魚のかき揚げをどんぶりにして出してくれました。これがまた、サクサクで美味しかったです。

和服姿の若い女性によるサービスも、さりげなくて快適でした。テンポ感やタイミングもよく、心地よい時間を過ごすことができました。