歯ブラシ「MISOKA」

今日もまた、次の旅のために荷物を入れ替えていました。

スーツケースの容積は限られていますし、できることならばなるべく身軽に行動したいので、必要かどうかをよく吟味することが大切です。
その際いつも悩むのは、必要か不要かの判断がつかない品物をどうするかです。

たとえば、エナメル靴用の手入れキット。
ステージ用のエナメル靴は出かける前に手入れをしますが、リハーサル中に、あるいは楽屋で、どこかに引っ掛けて筋汚れが入ってしまうことがあります。

そうなったら専用のリキッドがなければ落とせません。
こんな時、手入れキットが荷物に入っていれば安心ですが、必要となる確率は過去の事例からすると0.5%です。

このように、ひとつひとつはさほど重くないものでも、数かかさめば大荷物になりますし、かといって、必要な時になければパーフェクトな気分でステージに臨めなくなるので悩みますが、難しい選択だと感じた時は、とりあえずスーツケースに放り込むことにしています。

という感じでパッキングすると、1泊であっても、1か月の長旅であっても、荷物の量はさほど変わらないということになります。
日程の長さで本来影響を受けるのは服のバリエーションでしょうけれど、衣類は旅先でもクリーニングできますし、いざとなれば服くらいどこでも売ってますからね。

あと欠かせないのは、日ごろから愛用しているシャンプーや石鹸の類です。
ホテルには必ずバスアメニティが用意されていますが、その品質はさまざま。最近はその品質が低下する一方なので、名の知れた高級ホテルに滞在する場合でも、安心できません。

逆に、ブルガリやエルメスなど、フレグランス系のブランド化粧品が用意されている時もありますが、これまた匂いが強いのであまり好みません。
結局、一番気分がいいのは、日ごろ使っている製品を、旅の長さに合わせて小分けして持参することだとわかりました。

また、ホテルで1回しか使わない歯ブラシやカミソリってもったいないですし、環境にもいいことないですよね。
最近は、ホテル備え付けのアメニティには一切、手を付けないことが多くなりました。

そんな旅先用アメニティの中でも一番気に入っているのが、「MISOKA」という歯ブラシです。

今話題のナノテクを駆使しているらしいのですが、詳しい仕様やメカニズムは、あえて気にしていません。
ナノテクなんていうと電動歯ブラシのようですが、電池も電源もない、見た目にはフツウの歯ブラシです。

とにかく、使った後が気持ちいいんです。
職人が手作業で作っているというところもグッときますし。
デザイン的にもシンプルですので、旅先のさまざまなインテリアのバスルームにもフィットします。
ブラシ部分は小ぶりで、グリップは手にスッとなじんできます。

1か月で取り換えるように(だからMISOKAというらしいです)とのことなので、12本入りのパッケージを購入して、1年で使い切るようにしています。

この歯ブラシを最初に見つけたのは「空港」でした。
ちょっとした待ち時間を利用して、モノへの好奇心というアンテナを張ってみると、また思わぬ発見があるかもしれませんね。