京都でみつけた春のハガキ

25日。今日も関西は穏やかで初夏を思わせる天候でした。
東京羽田は濃霧で、モスクワは猛吹雪だったそうですが、
地球は広くて、小さな人間には、わずか身の回りのことしか実感できませんね。

今はもう、神戸から京都へ移動しました。
滞在先のホテル前には京都国立博物館があり、ちょうどハプスブルク展がこの地で公開されています。
日中、にわかに空き時間ができたので、これはラッキーと思い博物館へ走りましたが、「混雑のため入場制限中」のアナウンスが・・・
待つほどの余裕はなかったので、諦めて帰ってきました。

3月のラ・パレットでのサロンコンサートはウィーンがテーマですから、
ちょっとでもインスピレーションが得られればいいと思ったのですが、残念!

帰り道、信号待ちをしていると、あちこちから盛大なクシャミやサイクロン掃除機に負けないくらいの勢いで鼻をすする音が聞こえてきました。
もう花粉の季節なんですね。花粉症の皆さんには苦しいシーズンが始まってしまいました。

最近ではいろいろな治療法があるようですが、なんかこう、ガツンと一発で治るような方法が発見されるといいですね。

私は幸い(今のところ)花粉症は出ていませんが、かつては原因不明のアレルギーに悩まされた時期があります。
季節を問わず、四六時中クシャミと鼻水が止まらないので、季節のある花粉症よりもキツかったです。

公演時にも容赦なく鼻水。集中を阻害され、何もかも中途半端な結果になったと記憶しています。
その時は、常に厚手のコットンタオルを持ち歩いていましたが、それがじっとりとなるくらいの鼻水でした。
タオルを持ち歩いているのをご覧になったファンの方に「風呂屋に行くんじゃあるまいし」とお叱りを受けたこともあります。

それが、引っ越しをしたらピタリと治ったんです。
方角が悪かったのかとか、謎の植物やカビが存在していたとか、近所のネコ(人さまの飼い猫なのに、勝手に「マンダリン」と「カーライル」と名前を付けて密かに可愛がっていました)の影響だとか、原因を思い浮かべてみましたが、結局わかりませんでした。

とりあえず今はスッキリです。
でも、花粉症はいつ発症するかわからないといいますよね。
ちょっと恐怖です。

ホテルに戻り、余った時間は敷地内にある庭園の散策に費やしました。
ロビーはものすごい活気なのに、そこには他に人の姿はなく、
細い滝をやさしく滴る水音に耳を澄ませてると穏やかな気分になれます。

京都に来ると、いつも決まって覘く店がいくつかあります。
今日はそのひとつ、「便利堂」さんをご紹介します。

本来は美術印刷の会社ですが、京都三条に主にハガキを集めたショップを開いています。

町屋の佇まいそのままの店内には、圧巻なほどに多種多様な絵ハガキがずらりと並び、見るだけでも楽しいですし、値段が手ごろなのであれもこれもと買いあさっても大丈夫です。
アンテナショップもあちこちにありますが、やっぱり三条の店がいいです。
京都までは・・・という方には、東京の神保町にも支店があります。

今回は春をイメージしたハガキを5種類購入しました。
旅の途中でメールでは伝えきれないニュアンスをしたためる時に使おうと思います。