選曲あれこれ

今日の東京は暖かい一日でした。
考えごとをする時間に恵まれたので、選曲についていろいろと思いをめぐらせました。

自分で次に弾きたいと思う曲も選ばなければなりませんが、今日は、縁のある子供たちがコンクールや演奏会で弾くのに相応しい曲を、それぞれの好みや得意を踏まえてアドバイスするのが目的でした。
世の中はたくさんの曲で溢れています。
管弦楽曲も日々新しい曲が生まれているので、ある意味、よりどりみどりです。

楽譜売場に行けば簡単にフルスコアを手にすることができますし、世界的名手たちによる演奏テクニックや表現力をCDや動画で手軽に盗み取ることができます。

なので、その曲にやっと辿り着いたという運命的な感動をなかなか感じられなくなりました。

自分が表現したいものを表現するにふさわしい楽曲に出会えた人は、その喜びをまず実感してほしいですし、まだ出会えていない人は、いつかめぐり合えることを信じてアンテナを張っていてほしいと思います。

そして、選んだ曲が一生のレパートリーとなるよう、丁寧に解釈して、誠実に演奏するよう願っています。