雨の霧島とフェリーチェの生パスタ三昧

あいにくの雨。しかも気温が低く、演奏者にとっては厳しい朝になりました。でも、気分だけは晴れやかに、子どもたちに音楽を届けるため、今日も2校を訪ねます。

午前中は国分西小学校。市街に近いところにありながら、裏には桜並木が続く素敵な学校です。今は校舎の建て替え工事が進められており、子どもたちは部分的に仮の建物で勉強をしているのだとか。

でも体育館は新しく、ピアノも状態のいいものが用意されました。サイレント機能(ヘッドホンを使えば、周囲に音が聞こえない状態で弾くことができる)を備えたピアノなので、鍵盤が重いようですが、聞こえてくる音はまろやかで心地よい響きです。

響きといえば、こちらの体育館はコンサートホールのようなリッチな残響があり、クラシック音楽には最適。そこで今日のエレクトーンソロはスメタナのモルダウを弾くことにしました。3人でのアンサンブルも、よく音が融け合ったように思います。

国分西小の担当の先生とは、久しぶりの再会。数年前にTANEちゃんと沖永良部島知名町で演奏会をした際に聞いてくれたそうで、その日の興奮が今でも忘れられず、今日を指折り数えて楽しみにしていたと話してくれ、その気持ちにも大いに元気づけられて、いい演奏ができました。

午後からは牧之原小学校へ。そこに黒酢で有名な福山から福山小学校の生徒たちが合流します。牧之原小学校も改築工事中。仮校舎に並んで古い体育館があります。いずれ取り壊されるのでしょうから、この空間での演奏は最後のチャンスかもしれません。

米津さんは早速ピアノと対話。ランチだよと声を掛けても、夢中で気付かないほど熱心に弾いています。初めて触るピアノでリストやラフマニノフを弾くのですから、1秒でも長く感触を確かめたいのでしょう。

牧之原小学校の校章には桜の花があしらわれています。そこでエレクトーンソロにはさくらを選びました。子どもたちは床に直座り。冷たい床で風邪を引かないかと心配しますが、あんがい子どもたちは慣れているそうです。

むしろ、演奏者の方がぶるぶる震えていたりして。波多江さんのサックスは、冷えてしまうと音が鳴りにくくなるので、コンディションを整えるのに苦労していました。

コンサートの途中でピアノソロやサックスとピアノのデュオが演奏されている間、私は楽屋に戻らず、子どもたちと一緒にフロアで鑑賞するのですが、低学年の子たちは、指を動かしたり、体を揺らしたり、とても楽しそうに聞いています。サックスのピカピカボディにも興味津津の様子。エレクトーンももう少しカッコいいデザインだといいのですけれどね。

演奏会を無事に終えてホテルへ。今週は国分のホテルに4連泊しています。食事はほとんど毎晩パスタ。ホテル内にあるので便利ですし、いろいろな味があるので飽きることがありません。


ゴルゴンゾーラのクリームソース。


モッツァレラチーズのトマトソース。


いろいろ魚介のあっさり塩白ワイン風味。

水曜日の定休日以外、3日間はこちらフェリーチェの生パスタです。もっちりした食感のパスタの味はもちろん、ソースとの相性や盛り付けの丁寧さもいい感じですが、明日はチェックアウトなので、またしばらく味わえなくなり、ちょっと寂しいです。セットのケーキも日替わりでした。