仙台クラシックフェスティバル2012 二日目

せんくら2日目は、昨日と同じ会場での2コマ連続公演でした。初日が0歳児からのコンサート2本だったのに対し、今日は一般向け。とはいっても、3歳から入場可能です。子どもも多数来場してくれていましたが、じっくりと音楽に浸っていたのが印象的でした。

昨日の公演で、後方座席から演奏中の姿が見にくいとのご意見をいただき、平台を重ねて少し高くしたところ、よく見えるようになりました。弾く側としても、平土間よりこの方がしっくりきます。

また昨日は空席が多かったのですが、今日は両公演ともに多くのお客様で賑わい、会場の一体感が一気に増加。それに乗せられて、私の演奏もパワーアップしました。

午前中は交響詩を3曲連続で。どれもありったけのものを絞り出すようにして演奏する曲なので、スーツが絞れるほどの汗でしたが、とても爽快でした。

午後はフランスの作品ばかりを集めて。こちらは穏やかな曲、激しい曲のコントラストがくっきりと出て、表現の幅が広いプログラムとなりました。

昨日は1回目と2回目の間隔が短く、落ち着かないまま本番を迎えてしまいましたが、今日は15分だけ長いインターバルがあり、気持ちを整える余裕が持てたように思います。

それでも消耗した体力をリカバリーするゆとりはなく、エンプティーぎりぎりのところで弾いた感じです。お客様が盛り上がってくれたので、疲れなんて吹っ飛んだかのようでしたが、楽屋に戻るとぐったり。

一息入れてから、米津さんと待ち合わせをして、明日に向けた稽古に出掛けました。米津さんは別会場でショパンを演奏した直後。本当は休憩したいところでしょうけれど、明日もよい演奏をお届けするために奮起してくれました。

本番を終えたばかりだと、前に弾いた曲の魂が色濃く残って、すぐにはリセットできません。下手に掘り下げようとすると、かえってペースが乱れるので、今日のところは互いに感覚を思い出す程度にして、早めにアップ。あとの時間はリラックスに充てて、明日のゲネプロで一気に仕上げます。

せんくらも残り1日。最終公演は私にとってせんくら初のアンサンブルですので、思い切り楽しみます。