美しい旋律

今月中の演奏に必要な編曲がほぼ終わり、エレクトーン演奏用のレジストレーションデータ作りに入りました。楽譜作成ソフトで仕上げた譜面をプリントアウトしたところ、400ページ以上という膨大な量。それを見るなり、怖じ気づきましたが、とにかくやるしかありません。

レジストレーションを作ると同時に演奏の稽古。エレクトーンから聞こえてくる美しい音色や、うっとりするような旋律のおかげで穏やかな気持ちでやり続けています。

そんな最中、交流のあるヴァイオリニストから久しぶりにメールが。わりと急ぎで相談したいことがあるので、近々に会えないかという内容です。すぐさま飛んでいきたいところですが、今月はまったく身動き取れません。苦手な電話で今の状況を正直に伝えつつ、かいつまんで話を聞きました。

来年の秋にリサイタルを予定しており、そこで演奏の手伝いを頼みたいというのが主題でした。具体的なことはともあれ、こんな演奏がしたい、こんな演奏会を目指したいという、その熱い思いには大きく心動かされました。

近頃、音楽に対する情熱を見失いそうだった私にとって、またとない刺激を与えてもらった今回のお誘い。以前の私なら「この演奏会に出る価値はあるのか」なんて計算をしていたかもしれませんが、この熱意に応えたいと純粋に感じている自分に少々驚きです。

私がこれからやりたいことは何だろう、奏でたい音楽は何だろうと、束の間しみじみ考えさせられました。いずれにせよ、私は立ち止まらない。常に変化し続けます。