うどんだけじゃない さぬき讃フルーツ

圧倒的にうどんが注目される香川グルメですが、フルーツの美味しさもライバル岡山に負けていません。今美味しいのがシャインマスカット。種なしで皮ごと口にポイっと運べる手軽さも魅力です。

これなら生ごみが出ないので、稽古の合間に失われた糖分をインスタントチャージする際にも便利。その瑞々しさが、弾けるような新鮮な気分をもたらしてくれます。

さて、大阪から東京へ戻る際、私の乗った飛行機は、離陸が30分ほど遅れました。ドアクローズしてからアナウンスがあり、大島上空の天候不良のため、羽田に近づくすべての飛行機に制限が掛かっており、離陸の時間が約30分後に指定されたとの案内。

動かない飛行機ほどたいくつなものはありませんが、ドアが閉じているので、携帯電話はもちろん、オーディオプレイヤーも使えません。あとは読書が空想のみ。本は持っていましたが、それを開かず目を閉じて、思いがけず休暇が出来、美しい南の島に向かう機中にいるのだと想像しながら過ごしました。

そこにキャビンアテンダントから「お飲み物はいかがですか」とソフトな声が。夢の世界を漂う私は、反射的に「シャンパンを」と。すぐに現実に気付き撤回しようとしましたが、「かしこまりました」と去るところでした。

やがて透明なプラスチックカップに入れられたシャンパンが運ばれ、そのリッチな香りをかいだり、軽く口に含んで泡の感触を楽しんだり。離陸前のシャンパンは国際線の機内を思わせ、東京までのわずか50分のフライトとは違った世界を感じさせてくれたのです。

上空では軽食がサービスされます。ふだんは食べないのですが、メニューに「讃岐うどん」とあったので、興味を引かれました。

少々アレンジの効いたトッピングです。麺は茹でたてに限ると思っていましたが、ちゃんとコシもあり、意外と美味しく感じました。シャンパンと讃岐うどん、これまた意外な組み合わせですが、機内ならではのマリアージュです。