観客のいないコンサート

金曜日の午前中に和歌山へ向けて出発し、サマーコンサートの会場となる宮井ホールへ。25日のコンサートのために、午後からずっとホールでリハーサルをさせてもらいました。

リハーサルといっても、それはひとりでの稽古のようでもあり、観客のいないコンサートのようでもあり。

予定プログラムを3回に渡りランスルーして、流れと呼吸を把握。とりわけ3回目は、本番さながらのマキシマムプレイ。しかも我ながら上出来。こういう時に限って観客がいないのは、なんだかもったいない!

演奏に気合いが入ったのは、照明効果によるところが大きかったかもしれません。通常、ステージには強い光が当たりますが、今回はあえて淡い光で別世界感を強調するつもりです。

上の写真はまだ明るい状態ですが、当日はもっと控え目にして、夢のような雰囲気になる予定。音楽の世界に入り込みやすくするのと同時に、ちょっぴりエコっぽく。

音の臨場感も、過去2回の時とはだいぶ違います。半日弾き続けたことで、響きの感覚もバッチリですので、きっと気持ちよく弾けることでしょう。今までで最高のサロンコンサートになるかも。

エレクトーンでもここまで繊細な表現が出来るんだというところや、コンパクトな空間に居ながらにしての広がりなどを感じていただきたいと思っています。

たっぷり稽古をして心地よい疲労感とともにホテルへ。以前、体調不良で結局なにも出来なかった時に泊まったのと同じホテル、かつまったく同じ部屋。あの時の悪夢がよみがえったりして・・・いやいや今回は大丈夫です。