カフェのハイクオリティディナー アグネスホテル徳島

徳島に来ています。前回もそうでしたが、なぜか徳島を訪れる時は体調不良に陥り、またもや高熱に悩まされています。薬を飲んで早く休むにしても、とりあえず腹ごしらえ。徳島駅近くにある洒落たホテルのカフェに入りました。

ふらっふらするのでアルコールは我慢。ひとりでの気楽なディナーですから、何かライトミールでもと思ったのですが、メニューを見るとプリフィクスディナーが魅力的ではありませんか。

料理4品チョイスで3,800円、5品チョイスだと5,000円とあります。カフェとして見ると安くない価格ですが、料理の内容からピンときました。品揃えのセンスからして、かなり本格的な料理が出てくるはずです。

4品コースにして、前菜、パスタ、メイン、デザートをそれぞれチョイス。前菜は「春野菜のテリーヌ 彩りトマトのサラダ添え 粒マスタードマヨネーズ」。色の濃厚な新鮮野菜がたっぷりです。

パスタは「ソーセージのアラビアータ」。ピリッとスパイシー。玉ねぎの甘みも生きています。

メインディッシュは「国産牛フィレ肉のグリル 季節野菜とグリュイエールチーズのオーブン焼き」。コクのあるソースもなかなか。丁寧な盛り付けもいい感じです。

デセールはペイストリーキッチンから。「オレンジのサバラン ラム酒風味 バニラアイクリーム添え」。立体的なデコレーションが、伝統的なサバランに新しさを吹き込みました。

この他、パンと食後の飲み物が付きます。パンは数種類あって、どれもブーランジェリーテイストの本格派。サービスは全員女性で、可憐な雰囲気です。テーブルの状態をよく把握しており、滞りはまったくありませんでした。

テーブルクロスはありませんが、ナプキンは布。卓上にはキャンドルが置かれ、ロマンチックなムードは記念日にも打って付けです。もちろん喫茶だけでも、軽食でも、思い思いのスタイルで利用できます。

カフェという親しみやすく控え目な名称ながら、ファインダイニングと堂々と名乗れるクオリティの料理が楽しめるこの店は、一度で私のお気に入りとなりました。