かつてなく濃密だった十月

今夜はハロウィン。ユニークな仮装をして家族で食事に出掛ける人々を見かけ、その楽しそうな様子に幸せを感じましたが、私は今日で10月が終わるという実感もなく、シーズン真っただ中を疾走中です。

思えば、今年の10月はとても濃密でした。単純な忙しさでは、昨年の方が勝っていたかもしれません。でも、充実度は今年の方がはるかに高く、しかも上質です。

せんくらに始まり、シンガポールでの初演奏会、東京のリサイタル、姫路や大分のソロステージ、山口での第九演奏会、そして子どもたちへの音楽会。

なんだか、私のほとんどすべてがこの1ヶ月に発信された感じです。まさに息をつく間もなく、常に時間との闘いでしたが、いつも生きている実感がありました。

これ以上のことをする自信があるかといえば、正直もうありません。もしかすると、今が絶頂なのかもしれません。でも、ここで終わりたくないという気持ちもたっぷり残っています。

次回のリサイタルは、これまで以上のことを実現する自信がふたたび持てるまでは開催しないつもりですが、あの満ち足りた気分をもう一度味わいたいという願いは変わりませんので、またリサイタルを開催できるよう、努力を惜しまず進みます。