平成二十九年元旦

あけましておめでとうございます。

年中無休なのか年中休日なのか微妙なところを浮かんでいる私は、正月もあまり意識しないのですが、今朝はいつも応援してくれる皆さんに心から感謝の念を寄せています。ありがとう、ありがとう。なんど心で思っても叫んでも足りないくらいです。

今年は50才になりますので、心の平穏を保ちながら、為すべきことを成し遂げていき、そうできることを歓びとして進んでいこうと思います。応援してくれる人はもちろん、音楽を愛するすべての人々のために一層尽くします。

まずは演奏会をより充実した音楽で彩っていきます。これまで同様、ストーリーのあるプログラムと風景や心情が目に浮かぶ演奏を主軸に、長年弾いているレパートリーは更に掘り下げながら、新しい演目にも挑戦します。3月11日のリサイタルを成功させることはもちろん、次々と決まる演奏会にはどんなに小さなステージであっても全力でのぞみます。

クラシックの演奏会は肩が凝るとお感じの方も少なくありませんが、いつも聞きに来てくださる皆さんは家族のようにお迎えし、新しいお客様にも親しみを感じてもらえるような演奏会にしたいと思いますので、お近くを訪ねた折にはぜひ足をお運びください。

今年は久しぶりに東京で新年を迎えました。年末最終の演奏会の後、叔母をベトナム中部の世界遺産巡りに連れていきました。私はさながらツアーコンダクター。マイペースの叔母の世話で、自分が楽しむには程遠い旅でしたが、叔母の喜ぶ顔に私も大満足でした。

そのまま海外で過ごす予定が、野暮用で帰国。おかげで母が手作りしたおせちにあやかることができました。そういえば、母が正月に日本にいるのも20年ぶりです。場所がどこであれ、家族が揃うのはいいものです。

この後、また3週間ほど出かけます。その間、いつものようにはエレクトーンに触れることができませんが、ホテルではピアノを用意してくれているので安心です。それでは皆さん、次の演奏会でお会いしましょう。