シンガポールの街角で

行く宛てを決めず、気の向くままに歩く。危険がほとんどないシンガポールは、そうした街歩きには最適ですが、スリルや冒険も大好きな私には、ちょっと物足りないところもあります。

どの場所も、緑豊かだったり、建物が美しかったり。そして目に優しい色彩に包まれています。

シンガポールを代表するショッピングパラダイス、オーチャードロード。買い物好きなら興奮が抑えられないことでしょう。私はショッピングよりも、道行く人のファッションや表情に興味をひかれます。

次の写真はオーチャードブルバード。オーチャードロードの一本裏手の道ですが、こちらにショップはなく、レジデンスやホテルが並ぶ静かな地域です。

リトルインディアには小さな建物が寄り添うように並んでいます。街を包むスパイスの香りがエキゾチック。

金融街には斬新で立派なビルが立ち並びますが、週末はほとんど人を見かけません。まるで正月の大手町のようです。

ベルジャヤホテルのあるダクストンロードでは、見ごたえのあるプラナカン建築が迎えてくれます。

夕暮れのタングリンロードには、どこか哀愁が漂い、さあ、家に帰ろうとささやいているかのよう。

私はこうした街をさまよいながら、何かを見つけようとしていました。それは形のない何か。見つけたいという気持ちはあっても、何を見つけたいのかがわからないのです。

でも、焦っても仕方がありません。とりあえず、アイスクリームでも食べましょう。ハーゲンダッツは日本よりも高いような気がします。これは約千円でした。