元気をふりまきに新潟へ

今日は新潟村杉温泉の名旅館「長生館」で開催されるディナーショーです。つい先日訪ねたような気がしていましたが、昨年の夏以来ですので8ヶ月ぶりです。木々に囲まれた見事な庭園。春には樹の芽が澄んだ水をたっぷりと吸って育っていましたが、今はまだ雪に覆われているのでしょうか。

出演者とスタッフ一行は、朝の新幹線で新潟入りする予定ですが、予定通り運行してくれるのか、その見通しが曖昧なため、早め早めの行動を心掛けるつもりです。

女将さんは、今回のディナーショーを実施するかどうかの判断に、ずいぶんと迷われたそうです。地震の影響でキャンセルが数多くあったことにより、厳しい状況になったこともありますが、それよりも、今ここで楽しいことをしていていいのかという迷いもあったことでしょう。

私自身、気が進まないと感じた時もありました。いっこく堂さんのステージでは、気持ちいい笑いが呼び起こされます。多くの人が苦しんでいる時に、笑いを提供するのは、実のところ少なからず気が引けます。

でも、それを単なる笑いでは終わらせない。ご来場のお客様には、必ず、先に進む力と共に希望をお持ち帰りいただく。そんな思いを込めて、真摯にステージを務めるつもりです。

友人にもアドバイスをもらいました。つらい状況だからといって、暗くしんみりしていなければならないということはない。やるなら、重たい気分を吹き飛ばすくらい、思い切り楽しくやって来て!と励まされました。

長生館の女将さんも、このイベントをチャリティーとして捧げるつもりだと言っていました。

そういうことなら、私たちも、何としてでも新潟に向かわなければなりません。そして、誠実に懸命に、元気の出るステージをお届けして来ます。

もし、今からでも新潟へ行ってみようという方がいらっしゃいましたら、ぜひ思い切って出掛けて来て下さい。