Last Christmas

今日も25日のコンサートに向けたリハーサルがありました。昨日はフルートの藤原さんとメゾソプラノの松浦さんとの合わせでしたが、今日はフルートの玉村さんとです。

こちらは昨年の夏のステージからの写真。玉村さんはスタイリッシュな装いがよく似合います。

玉村さんとは、今回のプログラムで私が一番手を焼いたフュージョン系の曲を共演します。ひとりで稽古していても、なかなか雰囲気が盛り上がらず、これではお客様に楽しんでもらえないのではと心配していました。

ところが、今日初めて合わせてみて、一発で楽しくなりました。掛け合いを通じて、息が絶妙にシンクロしてくると、ワクワクする気分がどんどん膨らんでいきます。これぞアンサンブルの楽しさです。

その他の曲も一発でOK。リハーサルは1時間程度でお開きになりました。「お疲れ様!」とわかれてから冷静に考えてみたら、今年になって玉村さんに会うのは初めて。それなのに、まるで昨日も一緒だったような気分になるのは、何度も共演を重ねているからかもしれません。

ソプラノの伊藤さんとは、今回のコンサートのためのリハーサルは設けていません。お互いに慣れている曲を共演するので、あまり稽古を重ね過ぎてしまうと、その場でのひらめきが薄れてしまうからです。

それぞれに練ったものを、当日になってぶつけ合うのが、客席から見ても一番面白いことになるはずです。

昨年は同じシリーズのコンサートが24日に開催されました。その時、私は23日に新潟「長生館」でのディナーショーに出演し、24日の当日に東京に戻って、そのまま会場入りしたのですが、その時のコンディションは最悪でした。

今年と同じように、「せんくら」から始まった秋のコンサートシーズンで、帰宅もできない連続演奏会の日々。そんな中、新潟で厳しい冷気に触れ、急に体調不良に。そこに「あと1公演で今年も終わり」というゴール目前の気の緩みが重なり、みるみる体調が悪化して、やっとの思いでステージを務めました。

でも、今年は大丈夫。確かに疲労は重なっていますが、昨年の失敗から学んだことがたくさんあり、注意を怠らずに過ごして来ました。

今月初頭の鹿児島では、あわや降板かという事態になりましたが、ふらふらになりながらも演奏を楽しむことができましたし、鹿児島の日々はしっかり記憶に残っています。

25日にはベストコンディションで演奏をお届けできるよう、あと数日、しっかり調整したいと思います。